こんにちは、@ゆーせーです。
旅行先で本を読んでゆっくりしたい。そんなニーズは昔からありました。
ただ重量の関係で旅先に本を持っていける数は限られていました。一回の旅で、2,3冊が限度であったと思います。
特にバックパック一つで旅をするようなバックパッカーならなおさらで、長期旅行者は旅先で読み終わった本を物々交換するなんてことも行われていました。
しかし昨今はタブレット端末や大きなサイズのスマートフォンも普及して一気に電子書籍が読みやすい環境が整いつつあります。
それこそ本屋が自分のバックパックに入っているようなものです。
今回はそんな電子書籍で本を読める時代に旅先で読みたくなるような本を選んでみました。
WORLD JOURNEY
高橋歩さんのWORLD JOURNEYは自分にバックパッカーという旅のスタイルを教えてくれたとても偉大な本です。
今は新版が出てますが、旧版は10年前くらいに出版されてまして、各章で紹介されている世界一周した旅人のインタビューを穴が空くほど読みました。
自分が旅を始めた大学生の頃は必ず長期旅に出る前はこの本をパラパラめくるのが一種の儀式みたいな感じでした。懐かしい。
今でも自分の本棚にこの本はしっかり並んでいます。一生添い遂げそうです。
バックパッカーズ読本
WORLD JOURNEYが旅の醍醐味みたいな部分を教えてくれる本だとしたら、バックパッカーズ読本は旅の仕方を丁寧に教えてくれた本でした。
約20年前から発売されており、3年くらいづつ全面リニューアルされる本作。
毎回その時代に合わせた本に生まれ変わっていて時代の変遷をこの本から感じることができるという素晴らしい本です。
内容は航空券の買い方からオススメの持ち物、安宿情報などまさしかハウツー本なのですが、随所に散りばめられたコラムも秀逸!
チープな紙質で分厚い割に安い本という、バックパッカー臭を感じる一冊です。
アルケミスト
アルケミストは何度読んでも飽きない神話的なストーリー。
ページ数的にも200ページ以内ですし、非常に読みやすい本。冊子自体も薄いので気軽に読むことができます。
アルケミストは旅のバイブルにもなりうるし、もしかしたら人生のバイブルにもなるかもしれません。
本の系統としては星の王子様にとても似ています。
砂漠に行かれる方はぜひ!!
以前にモロッコのサハラ砂漠を旅した時は星空の下、砂漠の中でこの本を読みました。
他の旅人にあげても喜ばれること間違いなし。
自分は仕事を辞めて海外を世界一周に旅に出た友人や、JICAのボランティアで海外に駐在する方など人生の転機が訪れた人にはいつもこの本をプレゼントしています、

深夜特急
深夜特急は「バックパッカーのバイブル」といわれる本です。
とは言いつつも、もしかしたら最近の若いバックパッカーは知らないかもですが。。。
最近はウェブ情報だけで旅にでる方々も多いですからね〜。
内容は著者の沢木耕太郎本人に似せた主人公が日本からユーラシア大陸を陸路でイギリスまで目指す話です。しかも手段は全てローカルバス。
今の時代からは少々古い話や世界情勢も変わっていますが、当時の時代背景を強く感じることができます。
今は行けないアフガニスタンなども旅しています。
バックパッカーどころか全ての青年に読んでほしい本といった感じ。
沢木耕太郎の著書は深夜特急以外にも世界的クライマー山野井泰史のヒマラヤの難峰ギャチュンカン登山にせまった「凍」など、読み応えのある作品が多いですよ。
ちなみに深夜特急は大沢たかお主演で実写ドラマ化もされてます!
なぜか原作には出てこない恋人設定が追加されており、恋人役が松嶋菜々子など見所満載!必見!
行かずに死ねるか
行かずに死ねるか!は著者の石田ゆうすけさん本人が自転車で7年半かけて世界を一周した記録を本にしたドキュメンタリー本です。
作者の書き方がうまいので非常に読みやすいです。
石田ゆうすけさんには旅イベントやその他の講演で三回くらいお話をお聞きしているのですが非常に面白い方です。
著書の中で石田さん自身も出発当時のカナダから最後目的地である中国までには考え方や文章表現まで変わってきていてなかなか興味深いです。
この一冊で7年半が凝縮されているわけですからね〜。
チャリダーっていう旅のスタイルをこの本で初めて知りました。
この本が好きすぎて石田さんからサインもらっちゃいました!
The Songlines
写真家の竹沢うるまさんのソングラインは写真家にも関わらずほぼ文章のみで世界一周の旅を表現した意欲作です。
とはいえ、たった一冊の本で世界一周の全てを表現することはできないのでアマゾンの話(が大部分)、アフリカの話、チベットの話に大きく分かれます。
特にチベットの話には感化された点が多く、自分はこの本をキッカケにラルンガルゴンパを旅しました。
旅とは何か?ということをふと考える時にこの本のページをめくることが多いです。

旅をする木
写真家で著述家でもある故 星野道夫さんの著書です。
星野道夫さんの動物写真は凄まじく上手くて、普段は動物を撮らない自分も非常に参考にしています。
そして天は二物を与えずとかいう諺がある割には、星野道夫さんはエッセイ本も凄まじくうまいという。どうなってるんだ。
旅をする木ではアラスカに長年住んだからこそ見えてくる星野道夫さんのアラスカの想い出というか愛を感じます。
星野道夫さんの晩年はアラスカの動物、自然からトーテムポールなどの神話的な要素も取り入れた作品世界に広がりを見せていました。
もし生きていたら間違いなく世界でも指折りの写真家になっていただろうと今でも考えたりします。
事故で亡くなられたのが残念で仕方がありません。
荒野へ
荒野へは別に特集記事を書いているので下記をどうぞ。

この本の主人公のクリストファーマッカンドレスのような刹那的な旅は旅にどっぷり浸かった旅人なら一度は憧れを抱くと思います。
しかしなかなかできないですよね〜
オン・ザ・ロード
オン・ザ・ロードはジャックケルアック著のビートニクの代表作です。
ビートニク(ビート・ジェネレーション)とは1955年から1964年頃にかけて、アメリカ合衆国の文学界で異彩を放ったグループ。
1948年前後に「ニューヨークのアンダーグラウンド社会で生きる非遵法者の若者たち」を総称する語として生まれた。
特にヒッピーから熱狂的な支持を受け、やがて世界中で広く知られるようになった。
昔のヒッピーなんかはみんな読んでいた本らしいです。
内容自体は実ははっきり覚えていないのですが、心にそっと残る作品です。
この本を読んだのは大学三年生でヨーロッパを一周していた頃なのでその時の記憶が蘇ったりします。
この本はページ数も多いので読み応えは充分です!!
番外編:地球の歩き方
地球の歩き方はガイドブックですね。みんな大好き、旅人の生命線、地球の歩き方です。
しかし地球の歩き方はただのガイドブックではなかれ!
巻末にはその国歴史だったり、日常生活で必要な現地語の紹介、随所で紹介されるコラムなどなど読み応えは十分です。
そしてやっぱりガイドブックなんで一番あげたりもらったりするのはこの本だったりします。
旅人にとって地球の歩き方はちょっとした生命線なのです。
もっているとそれだけで安心になったりします。お守り代わりのマストアイテムです。
紙の本もありです
今はインターネットもスマホがあるのでどこでもできますし、Wi-Fiも世界中の至るところで繋がります。しかも電子書籍が普及してきていてどんどんペーパーレス化も進んでいる。
そんな世の中です。
でも、それでも紙の本の質感や重量感って素晴らしいと思います。読んでいくとどんどん汚れるし、もし水に浸してしまえばめちゃくちゃ読みにくい。
しかし苦労した本って味が出て、読み終わった後に達成感があるのは自分だけではないはずです。
しかも紙の本なら読んだ後に人にあげるなんてこともできる。
バックパッカーなんてやっていると本をもらったりあげたりなんてことは一度や二度は誰でも経験があるはずです。
そんな時に旅に持っていったりぜひ他の旅人に薦めてほしい。そんな本を選んでみました。
ざっと10選だとこんな感じです。どの本も僕は一度は旅に持っていった本ばかり。
こういう本が広がると日本人はもっと旅に出るのではないか?そう思います。
ちなみに山に登りたくなる本も同様にまとめてあるのでよかったらぜひ!
