こんにちは。お祭り大好き、火祭り大好きゆーせーです(о´∀`о)
先日、実家に帰省ついでに滝山寺鬼まつりに行ってきたのですが、たまたま帰りの電車で鳥羽の火祭りのポスターを発見しました。
800年続く天下の奇祭。滝山寺鬼まつりへ行ってきた。しかも日付は滝山寺鬼まつりの次の日!
これは行くっきゃない!ということですね!
ということで神奈川に帰る日ではありましたがなんとか時間をみつけて行くことにしました。
※本記事は2017年の撮影記事を修正し、2018年と2019年の撮影記を加筆しています。
鳥羽の火祭りとは
鳥羽の火祭りは正式には「鳥羽大篝火」と呼ばれ、毎年旧暦1月7日(現在は2月第2日曜日)に行われる火祭りで、その起源は約1200年前とされています。
毎年、愛知県西尾市の鳥羽神明社で行われます。
約1200年前ってことはつまり「平安時代」です。
とてつもなく古いおまつりです。国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
お祭りは、境内に高さ5メートル、重さ2トンの巨大な松明「すずみ」が2基設置され、斎戒木浴で心身を清めた「神男」が、古式ゆかしく火打ち石でつけた火を点火します。
古い幟(のぼり)で作った衣装で身を包んだ奉仕者(通称「ネコ」)たちが、「すずみ」に掛けられた梯子を駆け上って激しく揺すると、火勢は次第に増し、闇夜を焦がす巨大な火柱となります。
「すずみ」の中心には「神木」と「十二縄」が納められており、どちらのすずみから早く取り出されるかによってその年の天候や豊作不作が占われます。
すずみは福地と乾地に分かれており、「福地」(ふくじ)が勝てば豊作で、「乾地」(かんじ)が勝てば干天が続いたり異変が起こると伝えられています。
鳥羽神明社の西にある宮西川を境に地区を東西に分け、西を「福地」、東を「乾地」と呼びます。
それぞれの地区から、25歳の厄男である「神男」を1名ずつ選びます。
ちなみに鳥羽の火祭りは「特殊神事」と呼ばれていて、神事自体が特殊なのにそれに特殊ってなんやねんという感じですがレア感がでていて、良いネーミングセンスですな^^
行事は(1)「すずみ」作り、(2)禊(みそぎ)、(3)火祭りに分かれていて僕は火祭りから参加しました。
「すずみ」作り
すずみ作りは2017年、2018年ともに参加撮影できませんでしたが例年、鳥羽の火祭りの前日に地区の氏子各戸に一人ずつ男性が参加して行われます。
なんとすずみ一基の重さは約2トン。
二基の「すずみ」が出来上がると、いずれが福地、乾地のすずみかを決めるため、縄をつかった「くじ引き」を行うそうです。
ただ前日の天気が悪いと当日に作ることもあるそうです。
禊(みそぎ)
鳥羽の火祭り当日の午後3時より禊の儀式が行われます。
禊は神男を中心に100名くらいの奉仕者が約1キロ離れた鳥羽海岸へ出発します。
2月上旬で風の強い日にも関わらず、上半身は全裸。お祭りの気迫を感じます。
鳥羽海岸に着くと隊列は身を清めるために海水が首を浸すあたりまで走って行きます。
走ります。
走ります。
走ります。海は遠浅なのでなかなか首まで浸かりません。
最後にはいったいどこまで行くんだ!?ってなります(笑)
結局、海水に浸かってから20分くらい帰ってきませんでした。
隊列が水に浸かっている間に焚き火の準備。
帰ってきたら海中から上がって海岸の焚火で体を温めます。
焚き火で体を温めたら、やって来た道を戻って鳥羽神明社に戻ります。
火祭りの準備
火祭りが行われる前には事故が発生しないように入念な準備が行われます。
まずは前日に作ったすずみに問題はないかチェックが入ります。
また、すずみの周りの木々に飛び火しないように火祭りが始まる二時間前から消防士の方々が水をかけて濡らしていました。
普段はなかなか見ることができない消防士さんの活躍を身近で見ることができて大変興味深かったです。
ホースから水を出すのって大変な圧がかかってるんですね。なかなか水でてこなくて驚きました。
火祭り
鳥羽の火祭りでは脚立禁止、三脚禁止とのことだったので火祭りが始まる1時間前に到着。(2017年は火祭りの前に参加しましたが、2018年は禊(みそぎ)から参加しています)
こちらがすずみです。めっちゃ大きい!そして堂々としています。
まずは火祭りの神事を行い、火打石で火をおこし、すずみに点火します。
そしていよいよ点火。始まりました。
すずみが巨大な火柱となりました。すごい迫力。
轟々と燃え盛るすずみに向かって奉仕者達がよじ登って揺すりまくります。
そして奉仕者たちに向かって祭りやってる人たちが早く行け!行け!負けるな!との怒号。
めちゃくちゃクレイジーです。喧嘩まで始まっていました。
燃え盛る炎と一つ間違えれば大事故が起きかねない緊迫感。とにかく迫力ヤバイです。ぱない!
圧巻のお祭りでした。鬼祭りも圧巻と書きましたがこちらの祭りもそれ以外の言葉が見つかりません。とにかく圧巻です。
「すずみ」の中心の神木と十二縄がネコたちによって取り出され、松明が完全に崩れたあとも1時間以上も松明がごうごうと燃え続けておりました。
すごいお祭りを体験できました。
ちなみに撮影機材は
撮影は主にニコンのD610とAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIで行いました。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II購入!!これで風景もポートレートもばっちり!さらに2019年からはソニーのα7ⅢとFE 70-200mm F4 G OSSを導入。
松明はかなり明るいので夜間の撮影ですが、三脚無しで撮影可能です。
というか三脚があると構図が固定されて縦横無尽に松明によじ登るネコたちを追えません。三脚なしでの撮影を強く勧めます!
また、この時の写真で写真賞を頂きました!!
2月の写真で3月のフォトコンを取るというスピーディーな結果に結びつきました♫
【ご報告】アルティザン・アンド・アーティスト第2回フォトコンテストにてアルティザン・アンド・アーティスト賞を受賞しました。