FUJIFILM X-T2購入!富士フイルムXシリーズのフラッグシップ。

こんにちは、@ゆーせーです。

もろもろといろいろ悩みに悩みまして富士フイルムX-T2を購入しました!

いまのところニコンD610と併用して使ってますが、この一年をかけて徐々に富士フイルムに移行予定です。

そのあたりの詳しい話は別記事で書いています。

【マウント変更】僕がニコンFマウントから富士フイルムXシリーズへ乗り換えた理由

今回は5年以上、キヤノン、ニコンの一眼レフを使い続けてきた自分が一眼レフと比較してミラーレスのX-T2の良いところ、ここはどうなの?というところをいっぱいご紹介したいと思います!

自分の撮影スタンスについて

カメラってやつは各メーカーからいろんな種類が出ているわけです。

なので完璧なカメラなどなくて、人それぞれにとっての最高のカメラは異なるわけです。なんかかっこいいこと言えたかも!

自分は下記のシチュエーションでの撮影が多いです。

  • 海外旅が多く、バックパックを担いでの撮影
  • 三脚を立てて撮影する風景写真
  • 山写真

国内で車を持って風景写真を撮られるような方やスタジオでしか撮影しないような方ならそれこそカメラっていくら大きくても良いと思うんですよ。

しかし自分の場合は基本的に身体が資本。全ての撮影機材を担いで写真撮ることもかなり多いです。

なので小型軽量で高画質な富士フイルムXシリーズを選択しました。そしてまずはX-T2を購入。

X-T2の良いところ

富士フイルムのフラッグシップミラーレスカメラ、X-T2の良いところはいっぱいあるので順を追って説明していきますねー

小さい

まずは小さい!とにかく小さい!

まあこれが自分がミラーレスに移行した最大の理由ですから、メリットにないわけがないですね。

ニコンの一眼レフと本体だけ比較しても下記の通りのサイズの違いがあります。

X-H1X-T2D850D500
構造ミラーレスミラーレスデジタル一眼レフデジタル一眼レフ
センサーサイズAPS-CAPS-CフルサイズAPS-C
大きさ
(寸法)
約139.8×97.3×85.5mm約132.5×91.8×49.2mm約146×124×78.5mm約147×115×81mm
質量約623g約457g約915g約760g

もう、圧倒的な違いですね。D850と比べると重さは半分くらいになります。

一眼レフに比べるととんでもなく小さくておもちゃのように見えますが、ちゃんと撮影できます。

どこにでも持ち歩けるサイズになったことはとても嬉しいです。

レンズとバランスが良い

レンズとカメラのサイズバランスが良いのも富士フイルムXシリーズを選択した大きなメリットです。

最強撮像素子を搭載したソニーのミラーレスに対抗できるメリットはこのポイントだと思います。

X-H1X-T2α9α7RⅢD850
構造ミラーレスミラーレスミラーレスミラーレスデジタル一眼レフ
センサーサイズAPS-CAPS-Cフルサイズフルサイズフルサイズ
質量(ボディのみ)約623g約457g約588g約572g約915g
レンズXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRFE 70-200mm F2.8 GM OSSFE 70-200mm F2.8 GM OSSAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
質量(レンズのみ)995g995g1480g1480g約1430g
質量(ボディ+レンズ)約1618g約1452g約2068g約2052g約2345g
撮像素子とは

撮像素子(さつぞうそし)とは画像を電気信号に変換する素子(センサー)のこと。フィルムカメラでいうフィルムの部分。

ソニーはカメラ本体は小さいですが、レンズを含めて考えるとバランスがとても悪いです。

富士フイルムXシリーズの開発陣がカメラとレンズのバランスを考えてAPS-Cセンサーを選択したことはカメラ雑誌のインタビューでも良くみますね。少し引用させていただきます。

我々は、普段から積極的に国内外の写真家に意見を聞きに行きますが、一様に期待されることは「機動力」です。フィルム時代に35mm判のフィルムカメラで撮影していた、ああいう感覚で写真が撮りたいというニーズが非常に多いという事が分かってきたんです。そういった観点から考えると、我々のカメラに採用すべきセンサーは、APS-Cサイズが一番ベストだという結論に至ったわけです。

※Xシリーズ開発ストーリーより引用

APS-Cセンサーとは

APS-Cセンサーは画像センサー(アナログカメラでいうフイルム部分、撮像素子)のサイズが、APS-Cでは23.4×15.6ミリ/対角29.3ミリ。

例えばフルサイズと呼ばれるサイズでは36×24ミリ/対角43.2ミリ、フォーサーズおよびマイクロフォーサーズでは17.3×13ミリ/対角21.6ミリ、1インチセンサーでは13.2×8.8ミリ/対角8.8ミリとなります。

個人的にはミラーレスのカメラとレンズのバランスはAPS-Cが最適と考えているので、良い選択してくれたなと思います。

画質が良い

画質もセンサーがAPS-Cサイズなので比較的センサーサイズが大きいいこともあり、しっかり描写してくれます。

フォーサーズセンサーでもオリンパスやパナソニックが頑張ってますが、どうしてもニコンのフルサイズセンサーからいきなりフォーサーズは怖すぎて選択肢にも入りませんでした。

フジノンレンズが良い

富士フイルムはフジノンブランドでかれこれレンズを50年以上販売しているので歴史があります。

たしかに富士フイルムは交換レンズ式カメラでは後発メーカーですが、光学レンズにおいてはむしろ先発メーカーなので強いです。

特にXシリーズ用のレンズではレンズの性能を「絞り開放時から最大限に上げること」を目標に作られているそうで、実際に描写が甘い感じがありません。

実はテレビ用の放送用レンズではキヤノンと富士フイルムで業界シェアを二分していたりもするすごいレンズブランドなのです。

シャッター音が良い

自分はけっこうシャッター音にこだわりがあります。

だって、シャッター音がしょんぼりしてると撮る気がなくなりますからね。写欲が削がれます。

そういう意味ですとソニーαシリーズのいかにも家電な電子シャッター音はむちゃくちゃ嫌いでした。(α9以後はシャッター音も良くなりましたが。。。)

その点、ニコンのシャッター音の無骨な感じが大好きなのですが、富士フイルムもミラーレスな割にはけっこうシブいシャッター音が鳴るので素晴らしいです。

シャッター音はある意味一番重要かも!

デザインが良い

富士フイルムのカメラデザインって昔のフィルムカメラのようなレトロなデザインが素晴らしいです。

過去にニコンからDfっていう一眼レフが出たのですが、そのデザインをスリムにしてスタイリッシュにした感じ。

ちなみにDfはフルサイズデジタル一眼レフで作ってしまったので、フランジバックがデカくて太った感じがあんまり好きになれませんでした。

フランジバックとは

レンズマウント面から撮像素子までの距離のこと。フランジバックの距離がシステムの小型化に直結する。

ニコンFマウントはフランジバックの距離が長く、ミラーレスに適さない。

逆にソニーEマウントのようにフランジバックの距離が短いと、マウントアダプターを介すことで他社のレンズも装着できる。

そのあたりのデザインをフランジバックの短いミラーレスでやるとやはりいい感じになりますな。

X-T2の悪いところ

さて、ここからは富士フイルムX-T2の悪いところを見ていきましょう。

まあ世の中に完璧なカメラなんてないわけですから、気になった点はちゃんとあげていこうと思います。

グリップが持ちにくい

カメラ量販店でいじいじしてる頃からしっかり気づいてましたが、グリップ持ちにくいですね!指が余ります。

仕方がないのでL字プレートをつけて小指余りを解決しています。

初めて富士フイルムX-T2を買った時に揃えておきたいアクセサリーまとめ

自分はニコンD750のようなグリップの握りが深くて、片手でぶらぶらカメラを持っても安心!!!というようなカメラが好きなのですがX-T2は見事に真逆の方向性を走ってますね。

まあでもX-H1でグリップの握りやすさがかなり改善されたので、X-T3には期待できるかも!?

バッテリーが貧弱

昨今のミラーレスは大型化、およびそれにともなうバッテリー大容量化が進んでいますが、富士フイルムにはそれが期待できないです。

せっかく大きくなったX-H1ですら、バッテリーはX-T2と同じという謎仕様。

富士フイルムのバッテリー大容量化のためにカメラを大きくするのはナンセンス、撮影可能枚数増やしたいならバッテリーグリップつけろや!という美学をビシビシ感じるポイントです。

最近、バッテリーが大きくなったソニーとの比較は下記の通り。

X-T2D850α7RⅢα7RⅡ
バッテリーNP-W126SEN-EL15aNP-FZ100NP-FW50
最大撮影枚数約340枚約1840枚約530枚約290枚

いまのところバッテリーが大きくなりそうな気配は微塵も感じられないので、予備バッテリーをしこたま買うかバッテリーグリップを買った方が幸せになれそう。

幸いにも中華製がかなり安いのが天からの救いです。

ISO100がない

買う前から感じてましたがなんかISO100がないのは気持ち悪いです。

正確には拡張感度で設定できるんですが、常用感度で欲しいです。

ニコン時代は基本的に風景はISO100で撮影していたので、ISOをあげる=画質が下がるという恐怖心が半端なくてなかなかなれません。

技術的にはできなくないと思うし、拡張感度でISO100設定できるんだから、ダイヤルに配置してくれないかしら。

交換レンズや備品が少ない

致し方ないことですが、富士フイルムがレンズ交換式ミラーレスカメラに参入したのが2012年なので、まだまだ純正のレンズラインナップが少ないです。

また現在のレンズ交換式カメラメーカーのシェアはキヤノン、ニコン、ソニーが上位なので富士フイルムではサードパーティ製のレンズも少ないです。かろうじてカールツアィスや韓国、中国メーカーから少しでているくらい。

どうしてもキヤノン、ニコン、ソニーが優先される現実があります。

まあ、幸いにもフジノンレンズは評判良いので良かったです。

買ってみて気づいた良かったところ

百聞は一見にしかず。実際に家電量販店で触ったり、X-T2ユーザーにいろいろ質問するだけではなくて、購入してみないと気づかなかった良かったところもいっぱいありました。

操作性が半端ない

実際にX-T2使うとわかりますが、とにかくキビキビ動きます!レスポンスがはやいのでまったくストレスがたまりません。

特にニコンはカメラ内撮影画像閲覧がすこぶる遅くてどうしようもなかったのですが、X-T2はとんでもなく速いです。カメラ内のプロセッサーにそれだけの差があるのでしょうか。

あとはジョイスティックがついてて、直感的な操作も可能です。ジョイスティックはソニーやニコンのカメラにもつくようになりましたね。

タッチパネルには非対応ですが、今のところ特に不自由ありません

チルト式液晶便利

今まで使っていたD610は背面液晶が固定だったのであまりアクロバティックな撮影できませんでした。

たとえば水たまりのリフレクションを撮るために四つん這いになったり、人混みがすごい中で会場の活気を伝えるために手を伸ばしてピントを確認できずに撮影するなど大変でした。

しかしX-T2だとチルト式液晶なので、もう四つん這いにならなくて良いし、腕を伸ばして撮影してもピントを確認できます。

さらに縦位置でも背面液晶が動くのでとても便利です。

あんがいダイナミックレンジあると思う

X-T2はAPS-Cセンサーってことで、ダイナミックレンジと高感度耐性はとても気になってました。

ダイナミックレンジとは

デジタル一眼レフカメラの撮像素子(センサー)が光を感じ取ることのできる最も暗い部分と明るい部分の範囲。階調を失わずに同時に写し込める明暗差の幅のことです。

すでに五年前くらいのカメラとはいえ、今まで使っていたD610はフルサイズセンサーです。画素数はX-T2とほぼ同じですが、ちょっと分が悪いと考えていました。

しかし!実際使ってみると特にX-T2のダイナミックレンジに不満を感じません。

D610と同様にバリバリ使えます。

昨今のセンサーの進化もすごいのでしょう、最近は高画素化が凄まじいですが2400万画素くらいが必要十分だと感じます。

独自センサーでもレタッチいける!

富士フイルムXシリーズはシグマのフォビオンセンサーと双璧をなすX-Trasnセンサーなる変態独自センサーを積んでいることで有名です。

X-Transセンサーとは

通常のカメラは2×2画素を単位とした周期的なベイヤー配列ですが富士フイルムは特殊で6×6画素単位の非周期性の高いX-Transセンサーを独自開発し採用しています。

X-Transセンサーの強みはカラーフィルターが非周期なので原理的にモアレや偽色が発生しない、また偽色やモアレが発生しないのでローパスフィルターレスにできて、解像感を向上させています。

ローパスフィルターとは
イメージセンサーの表面にあり、偽色やモアレを抑えるためにレンズを通す像をわずかながらぼかす役目をしています。

X-Trans CMOSセンサーでは非周期性のRGBパターンのため、ローパスフィルターがなくても偽色やモアレを抑える効果があります。

しかし、デメリットとしてよく上がるのがポップコーン現象です。

ポップコーン現象とは

遠景の写真を撮った際に細部のデティールがポップコーンのように丸っこいモヤモヤした絵になる現象。桜とか撮影するとでやすい。

ポップコーン現象はX-T1のX-Trans CMOS Ⅱセンサー時代まではよくみられたようですが、X-Pro2以後のX-Trans CMOS Ⅲセンサーではかなり改善が見られたと感じます。

実際、桜撮ってもそんなに気になりませんでした。

また、独自センサーということで業界のスタンダードの画像編集ソフトであるアドビのライトルームでレタッチしにくいなんて話も聞いてましたが、特に今のところは感じず。

むしろなんかライトルームでレタッチすると富士フイルム仕様の設定ができて楽しいです。プロファイルが変化します。

さらにレンズはカメラ内で自動補正されるので特にライトルーム上でレンズ補正も要らないのがグッド。

また画素数が2400万画素で比較的昨今の高級デジタル一眼レフでは少ない画素数であるからか、写真サイズも小さく比較的スペックの低いパソコンでもキビキビ動きます。

起動が遅い

これはミラーレスカメラ特有の悩みなのかもしれませんが、スイッチを入れてから撮影可能になるまでの時間がニコンよりも遅いです。

時間にしてコンマ数秒の差ですが、その差によって撮れる写真が変わります。起動が遅いのは残念です。

またスイッチをオン・オフしているとたまに誤作動を起こして、撮影ができなくなるため一度スイッチを切ってあげてもう一度入れ直す必要があります。

これは買ってみて初めて気づきました。

スイッチの誤作動はファームウェアアップデートで直してもらうとしても、撮影可能になるまでの時間は次の機種で改善されることを期待します。

まとめ

以上が自分が感じたX-T2の良いところ、悪いところでした。

なんども書きますがやはり百聞は一見にしかずでして、実際に使ってみないとわからない点が多々ありました。

現在もテスト中ではありますが概ね良い感じです。X-T2が信頼できれば、富士フイルムXシリーズへのマウント移行も加速できます。

早く旅や山でX-T2の力を試したいです。

X-T2とまとめて買いたい備品は下記にまとめてあります。

初めて富士フイルムX-T2を買った時に揃えておきたいアクセサリーまとめ