EPSONのインクジェットプリンターSC-PX5VIIレビュー!プリントしてこそ写真は完成する。

こんにちは、ゆーせーです。

普段は自分で撮影した写真はSNSにアップしたり、ブログへアップして終わりなことが多いですが、自宅にはエプロンのSC-PX5VIIという大きくて重いプリンターがででーん!と鎮座しております。

普段は狭い自宅の中で大きなスペースを占有するただの物置と化してますが、いつでも写真をプリントできる。というメリットはとてつもなく大きいです。

参考 SC-PX5VIIエプソン

今回はそんな写真用インクジェットプリンターを所有することのメリットと、自分が所有しているエプソンのSC-PX5VIIのレビューしたいと思います。

写真はプリントしてこそ完成する

まず概念的な話になるのですが、これだけデジタル化が進んだ世界においてもプリントする=写真として完成するという部分は少なからずあると考えています。

プリントした写真というのは人にとって自分を表現する、対象を記録する、データではなくモノとして存在するという3点があると思います。

特に対象を記録するというのは時にものすごいパーソナルなことだと思うんですよね、結婚式とか子供が生まれたとかいう人生のビッグイベントがあると必ずアルバムにすると思います。

また、モノとして存在するということはいつでもアクセスできるということです。アルバムはいつでもアクセスできるようにプリントしてあるはずです。

東日本大地震が起きた時にデータとして保存してあったパソコンやHDDは破損して復活できなくても、プリントしてあった写真は免れたという事例が多々あったようです。

今ではクラウドに保存しておけばいいじゃんとなるかもしれませんが、容量的に無理だったり、そもそも使えない方(ご年配者の方など)いっぱいいますからね。

なんだかだんだん話の趣旨が変わってきましたが、写真はプリントするからこそ生まれる価値もあるのです。

写真は保存性に優れる

また、写真は保存に優れます。

SC-PX5VIIにおいても空気中の光やオゾンに分解されにくく、高い耐光性、耐オゾン性を獲得。

耐光性約60年、耐オゾン性約60年、アルバム保存約200年をメーカーが保証しています。

しかし、データはHDDが破損すればアウトです。

クラウドに保存しておけば永久に残るのではという話もなくはないですが、所詮はクラウドもクラウド会社がアメリカの安い土地なんかにバカでかいデータセンターを建設して、保存しているだけなので、なにか不測の事態が起こって壊れてしまえばそこでアウトです。

まあどこまで備えるかという話もありますし、そもそも200年先まで生きてないでしょ?と言われるとその通りなのですが、常にバックアップを考えることは必要だと思います。

プリンターを所有するメリット

ではプリンターを所有するメリットを書いていきましょう。

いつでもプリントできる

写真プリンターを所有する最大のメリットはやはりこれですね。

正直言って、ごくまれにプリントするくらいなら家電量販店やドラックストアなんかで写真印刷を頼めば早いし、楽です。

ただそういった場所でプリントすると色を担保できません。パソコンで見る色とプリントした写真の色は別という話は何度かしていますが、カラーマネジメントは個人では厳密に合わせるのは厳しいので最後は試しにプリントしてみるしかありません。

究極的には写真プリンターが自宅にあることでいつでもすぐに印刷できます。この利便性は半端ない。

また、写真を多くプリントする方にはもちろん都度量販店でプリントするよりも経済的なメリットもあります。

カメラのキタムラSC-PX3VSC-PX5VIISC-PX7VII
インク・用紙合計コスト
(L判)(税別)
37円約16.9円約18.9円約21.7円
プリンター価格約145,000円約80,000円約60,000円

人にプレゼントする

プリンターを所有する醍醐味として人に写真をプレゼントできるというのも強みです。

プリンターを持っているとすぐにプリントして一枚渡すなんてことも可能ですが、写真が好評であればあとからさらに複数枚プリントしてアルバムにするなんてことも可能です。

特に記念日なんかに写真をプリントできると良いですよね。自分は妹の結婚式でアルバムを作成したりしました。

プリントを人にプレゼントすると当たり前ですがとても喜ばれます!

人に画像データを渡すのとは雲泥の差で喜ばれます笑

やはり世の中の認識としては写真プリントはモノであって、画像データは情報なんでしょうね。

フォトコンテストで応募しやすくなる

自宅で細かな微調整をすることができるのでフォトコンテストの応募もしやすくなります。

今でこそ、徐々にWEBアップロードによるフォトコンテストも増えてきましたが、まだまだプリントのみでしか許されないフォトコンテストも多いのが実情です。

つまり写真をプリントして応募するだけで自ずと淘汰が進んで、WEBのみを主戦場に戦っているフォトグラファーと戦わずに済みます。

受賞するにはルールがある!僕がフォトコンで入賞するのに実践したことまとめ。

また、自分に限らずフォトコンには期限ギリギリになって写真提出する人が多いはずです。

そういった方にも自宅に写真プリンターがあると精神的に安心感が得られます。ギリギリでも間に合う!

写真展を開催する時便利

写真展を開催するために自宅でプリントするにも写真プリンターは便利。

自分が保有しているSC-PX5VIIでもA3ノビまでの写真用紙に対応していますし、その上位機種のSC-PX3VならばA2まで対応しています。

カメラメーカーが主催しているギャラリーやプロがやるような写真展を除いたら、A2も印刷できればだいたい十分。

プリントは当たり前ですが、サイズが大きくなればなるほど外注に出すとお金がかかるので、自宅で写真プリントできると費用の節約に繋がります。

自宅にあるとすぐにプリントの修正もできるので、発注したら終わりである外注の小回りの効かなさに比べてもだいぶ便利です。

フォトグラファーとして見栄えが良い

大きくて嵩張る写真プリンターは一人暮らしでワンルームな自分の部屋をめちゃくちゃ圧迫していますが、それでも写真プリンターがあることでなんだか見栄えが良いです。

なんというか写真家っぽいと言いますか。

実際、プロで写真撮ってて自宅にプリンターないなんて方は聞いたことないですからね。

写真プリンターはプロには必須だけど、アマチュアには必須じゃない。

なので所有するとなんだかプロっぽく背伸びできます。

プリンターレビュー

というわけでSC-PX5VIIのレビューいきましょう!!!

プリンタースペック

インクジェットプリンターのスペックですが、写真用プリンターだしてるのって、個人用ですとキヤノンかエプソンしか発売しておりません。

なのでそれぞれ比較します。

別機種との比較

A2まではなかなか印刷しないだろうと思ったので、金額的に頭一つ抜けていたSC-PX3Vは選択肢から外しました。

SC-PX7VIIと迷いましたが、Epson UltraChrome K3インクが使えて、より深い色味を出せるSC-PX5VIIに決めた背景があります。

価格的にはSC-PX7VIIのほうが2万円くらい安いですが仕方がないですね。

キヤノンとの比較

機種名SC-PX5VⅡ10S100S
メーカーエプソンキヤノンキヤノン
価格約80,000円約60,000円約60,000円
インク種類顔料顔料染料
最大用紙サイズA3ノビA3ノビA3ノビ
解像度5760×1440dpi4800x2400 dpi4800x2400 dpi
インク色数
(独立インク)
8色10色10色
印刷速度
(カラーA3ノビ)
約2分33秒約5分20秒約1分30秒
横幅×奥行×高さ約616×369×228mm約689×385×215mm約689×385×215mm
重さ約15.0kg約20.0kg約19.7kg

キヤノンとの比較では顔料インクジェットプリンターの10Sと悩みました。(あと、染料インクの100Sもついでに載せておきます)

しかしニコンや富士フイルムを使っている身としては、キヤノンとニコンの相性の悪さから互換性の点で不安が残ります。そもそもちゃんと色がでるのかと?

エプソンとニコンは良くタイアップしてるのを見ますが、キヤノンとニコンはみたことありませんからね。

また謎にキヤノンのプリンターは重量があり、価格的には安かったのですがやめました。

そもそもSC-PX5VIIよりもほぼすべてのスペックで見劣りしますらね〜。

特に重量があるわりには印刷スピードが遅いという。。。

顔料インクと染料インクに関して

またインクジェットの写真プリンターには顔料インクと染料インクがあります。

それぞれの違いは下記の通りです。

顔料インクによるプリント

  • 高精細な色再現。豊かな階調性。
  • 使える用紙の幅が広い
  • 速乾性があるので早く色が安定する
  • 色の見え方に環境光による影響が少ない

染料インクによるプリント

  • 発色感がクリアで鮮やか
  • 光沢感を得やすい
  • インクの定着に時間がかかる
  • 印刷スピードが速い

染料インクは色が鮮やかにでます。しかし一般的には色が早く定着して深みのある表現ができる顔料インクのほうが良いとされています。

実際、キヤノンもエプソンも高級インクジェットプリンターは顔料インクを採用しています。

とはいえ、技術も進化して今は染料インクもほぼ同等らしいので好みの問題はあります。

しかし写真用のインクジェットプリンターのインクは高いですね。ランニングコストやばいです(笑)

PCとの接続

PCとの接続はWi-Fi接続も可能ですが、途中でネットワークが切断されるリスクもあるので、自分は必ずUSBケーブルで直接PCと繋いでいます。

この点はけっこう大切だと思います。途中で通信が途切れた場合、当たり前ですがうまくプリントされません。

結構省スペースで印刷できます。

購入してみて感じたのは嵩張るには嵩張りますが、思いのほかプリントするのにスペースは必要ありませんでした。

一人暮らしのワンルームでも十分にプリントは可能です。

写真印刷するならカラーマネジメントも大切

印刷する上でPC上の画像と実際にプリントした際の色を合わせるカラーマネジメントと呼ばれる概念も学んでおくと良いことが多いです。

自分はカラーマネジメントを合わせるために自宅のシーリングライトを昼白色にして印刷用紙の白(ホワイト)と合わせています。

また、合わせてデスクトップライトも購入しています。

ガチでカラーマネジメントを考えるなら必要!デスクライトのZライト Z-208購入!

そして色を合わせるためにキャリブレーターで月に一度くらい、色を合わせています。

キャリブレーターには安価で高性能なX-rite(エックスライト)のi1Display Proを使っています。

とはいえこれでもPC上の画像データと似た色がでるというだけで個人でカラーマネジメントを厳密に合わせるのは不可能です。

なので最後はプリントして微調整となります。

写真用紙はお好みで

写真用紙は人それぞれお好みのモノを使うのをオススメします。

とはいえ、最初はどんな用紙がお好みかもわからないですよね。

そんな方はまずは純正紙やサードパーティー製のスタンダードな用紙を使ってみるのをススメます。

例えばエプソンのクリスピアやキヤノン写真用紙・光沢 プロなど。

そこからハーネミューレやCanson(キャンソン)などの高級写真印画紙を使い始めると写真用紙沼に見事にハマります(笑)

自分はモノクロ用ですが、カラーでも使えるピクトリコの月光ブルーラベルが好きなので、基本的にこれを多用しています。マットな質感が好みです。

自分のお気に入りの用紙が決まるとプリントもしやすくなりますよ。

まとめ

長々と書きましたが、如何でしたでしょうか。

別にプリンターがなくても写真は撮れるのですが、購入してみて初めて見えてくる世界があるのも事実です。

どうしても昨今の写真はSNSが中心となって話題になりますが、美術館に絵画が飾られているのと同様に写真をプリントするという行為はこれからも生き続けると考えています。

カメラのレンズ一本くらいで買えるお値段ですし(ランニングコストがかかりますが、、、)、これからの写真ライフを充実させるのにもオススメです!