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カクレキリシタンのお祭り。枯松神社のサン・ジワン枯松神社祭に行ってきました。

こんにちは、ゆーせーです。

毎年11月3日に開催される長崎県外海地区にある枯松神社のサン・ジワン枯松神社祭に参加してきました。

世界遺産にも登録されることが決まった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。

枯松神社は今回の世界遺産の構成遺産ではないですが、カクレキリシタンとの関連性も非常に高くて、いろいろと考えさせられました。

枯松神社とは

枯松神社とは長崎県長崎市下黒崎町にある神社です。

しかしこの神社の特殊であり、唯一無二の点は神社であるにもかかわらず実はカクレキリシタンのキリシタン神社であることです。

カクレキリシタンは江戸時代の宗教弾圧の影響で200年以上禁教とされ、信仰することを禁じられました。

もちろん教会建設なんてご法度のため、カクレキリシタンは神社を隠れ蓑にしてキリスト教を信仰することになりました。

それが枯松神社です。

枯松神社は伝説の伝道士バスチャンの師であるサン・ジワンの隠れ家だったという場所に建てた神社です。

枯松神社には神社といっても鳥居はなく、小さな社殿がひっそりとあるだけです。厳しい弾圧の中、信仰がばれないように神社としてカムフラージュしたなごりがあります。

僕が枯松神社を訪れた理由

自分が枯松神社を訪れた理由は遠藤周作の「沈黙」を読んだことが大きく影響しています。

ちょうど遠藤周作の沈黙がハリウッドの大物監督であるマーティンスコセッシによりハリウッド映画化され興味を持ちました。

読んでみると日本人的な価値観で捉えられたキリスト教世界が広がっていて、とても共感。

自分は特にキリスト教を信仰しているわけではないのですが、神とはなにか?どうして神は沈黙するのか?その点にフォーカスしてとても奥の深い作品でした。

沈黙の舞台となった長崎の外海、カクレキリシタンというワードでたまたま調べていた時に枯松神社のサン・ジワン枯松神社祭があることを知りました。

サン・ジワン枯松神社祭はサン・ジワンとその信仰を守り続けた先祖たちの霊を慰める祈りの行事で、特徴的なのは、カトリックと仏教徒、旧キリシタン(かくれキリシタン)が一堂に会して祭りを行うことです。

2000年より毎年11月3日に行われ、カトリック教会による慰霊ミサやかくれキリシタンの代表によるオラショ奉納など、緑深い山林の小さな神社を前に行われる儀式はとても神聖で、神秘的な雰囲気があります。

また、たまたま佐賀のバルーンフェスタで九州を訪れることになり、その会期中にたまたま枯松神社のサン・ジワン枯松神社祭の日程が重なったことから行ってみることにしました。

枯松神社のサン・ジワン枯松神社祭へ

枯松神社のある長崎県の外海地区ですがめちゃくちゃ道狭いし坂も多い、断崖絶壁の道が続きますね。あまりクルマ運転しない人には厳しい場所だと思います。

枯松神社に着いたら紅白饅頭もらえました。やじ馬根性で来た部分もあるのでなんだか申し訳ないです。

受付から枯松神社に至る道の途中には参道の左側に、「祈りの岩」と呼ばれる岩があります。

潜伏時代、キリシタンが年に一度、復活祭前の「悲しみの節」の夜にオラショを唱えた場所です。

祈りの岩は大人が数人隠れるほどの大きな岩です。

枯松神社にいると人が大勢集まっていました。

禁教時代、外海のキリシタンは表面上、寺の檀家となって暮らしていたこともあり、このお祭りにはカクレキリシタンだけではなく仏教徒やカトリック教徒もあつまるとてもめずらしいお祭りになっています。

カトリックの司祭がやってきて、最初に慰霊ミサが行われました。

そしてオラショの奉納。オラショとはカクレキリシタンの祈りのことです。

ミサでは聖歌の合唱もあります。

サン・ジワン枯松神社祭は厳かな雰囲気に包まれていました。

そしてミサのあとにはカトリックの司祭の講演です。

内容はすでに忘れてしまいましたが、世界遺産への登録や遠藤周作の沈黙がハリウッドで映画化されたことに関しても取り上げていました。

そしてミサのクライマックスです。司祭が信徒たちに供え物を分け与え終了。

供え物のときには行列ができていました。

ここまででお祭りは終了。だいたい2時間くらいでした。

枯松神社のすぐそばにある墓地

また、枯松神社のすぐそばには墓地があります。

墓地を訪ねるとキリスト教の洗礼名と仏教の戒名が一緒に刻まれている、かくれキリシタンの家の墓石があり、「枯松神社際」と同様に、外海の信仰の複雑さを物語っています。

とてもとても深い勉強になりました。こんな世界があることにただただ驚きました。

そのほかいろいろ回りました。

枯松神社のサン・ジワン枯松神社祭を体験した後は外海地区のカクレキリシタン関連の施設をいろいろ回りました。

黒崎教会

まずは黒崎教会。

ここは普通に教会ですね。ヨーロッパの有名都市にある荘厳な教会ではなく、質素でコンパクトな日本らしい教会です。

黒崎教会は1897年にド・ロ神父の指導で敷地が造成され、1899年から建設計画が進行、1920年に完成しました。

内部は外観のシンプルさとは異なり、素敵なステンドグラスが輝いておりました。

大野教会堂

続いて大野教会堂。長崎の外海地区は教会がいっぱいあるので、観光しやすいです。

大野教会堂に向かって体を向ける聖母マリア様が印象的でした。

1893年、信徒のためにド・ロ神父が設計し、私財を投じて信徒とともに石造りの教会を建てました。

実は大野教会堂を見学するにはインフォメーションセンターへの事前連絡が必要であり、連絡していなかったので内部見学できなかったのですが内部は覗けましたし、外観だけでも素晴らしかったです。

内部をぜひ見学したい方は下記リンクから申し込んでください。

参考 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター

出津教会堂

さらに出津教会堂へ。

内部は黒崎教会と比べるとだいぶ質素です。今回登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産の構成遺産でもあります。

出津教会堂の近くには遠藤周作が存命中に建てられた「沈黙の碑」があり、遠藤周作がこの碑のために特別に著した文章を残しています。

 「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです

遠藤周作文学館

最後に遠藤周作文学館。

遠藤周作に所縁のある品々や代表的な著作のオリジナルなんかがいっぱいあって、自分のように少し遠藤周作をかじっただけの人間でも大変面白かったです。

また遠藤周作文学館から見える夕日はとても綺麗でした。本当に沈黙の世界が眼の前に広がっていたようなそんな一日を過ごせました。

まとめ

枯松神社のサン・ジワン枯松神社祭を訪れてみて、まだまだカクレキリシタンの方々は現代にいらっしゃって古くからの慣習、風習を守っていることがよく分かりました。

まだまだ自分が日本で知らない文化や風習はいっぱいありますね。

海外を良く旅する自分ですが、日本ももっと旅したいと改めて思いました。

そして長崎の外海地区!自分の中でイメージした沈黙の世界がそのまま広がっているようで大変感動しました。

カクレキリシタンに関連した場所は外海地区以外にも長崎の平戸とか五島列島とか、熊本の天草などいろいろあるのでまたゆっくり回ってみようと思います。

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