世界遺産のエチオピア正教会の聖地!エチオピアのラリべラの岩窟教会群に行ってきた!

こんにちは、ゆーせーです。

年末年始のエチオピア旅行で、エチオピア正教会の聖地である世界遺産のラリベラを訪れました。

エチオピア正教会とは
エチオピアで独自に発展した、キリスト教の宗派のこと。

長らく国教とされてきており、世界中で公称3600万人の信徒がいます。

まるでスターウォーズのジェダイのような衣装に身を包んだエチオピア正教会の信者と一枚の岩を削って作り上げた岩窟教会群。

世界のどことも似ていない聖地にただただ感動したラリベラの岩窟教会群をお伝えします!

ラリベラとは

ラリベラとはエチオピアのアムハラ州の都市。

何世紀にも亘る巡礼地であり、エチオピアではアクスムに次ぐ聖地の一つです。

12世紀後半から13世紀、ラリベラはロハと呼ばれていましたが、エチオピアを支配した王(聖ゲブレ・メスケル・ラリベラ)が生まれたときに蜂が群がったといわれ、彼の家族や住民はこれを名君誕生の吉兆と捉え、「蜂に選ばれた者」を意味する「ラリベラ」の名を王に与え、それがそのまま町の名前になったそうです。

ラリベラはかつてエルサレムがムスリムの手に陥落した際に、新たなエルサレムを作る目的で都市計画が行われたので今でも第二のエルサレムとも呼ばれています。

そのため、街の建造物群には、エルサレムの建造物群の名前や並びを模したものやヨルダン川などもあります。

ラリベラへのアクセス

ラリベラへのアクセスは飛行機とバスがあります。

バスは非常に安いですが、エチオピアのバスは法律で夜間を走れないので移動時間がかかることと、バス車内が汚いとかエチオピア人の乗客が乗り物酔いしやすくてゲ◯を吐くなどかなり悪名高いことで有名です。まったくオススメしません。

短期でエチオピアを旅するならエチオピアの首都であるアディスアベバを起点とすることになると思います。

アディスアベバからラリベラはバスでは直行便がないのでディセかウォルディアという場所で乗り換えが必要です、所要時間は合計で2日間かかるので、ここは黙ってたった1時間で到着する飛行機を利用しましょう。

エチオピア航空を使って海外から到着あるいは出発する航空券を購入していれば、エチオピア航空の国内線はなんと半額以下で購入できます。

アフリカのベストエアライン!エチオピア航空の国際線と国内線に乗ってみた!

エチオピアのバスを記念に体験してみたいとか、めっちゃ時間あるけどお金がないようなバックパッカーでない限りは飛行機一択です!

というか二日間は厳しいのでもっと短い区間でチャンレジしてみてください!(笑)

時間と気力はお金で買っちゃいましょう!!!

ラリベラの岩窟教会群

ラリベラの教会群は第一群と第二群、そして聖ギオルギス教会に分かれます。

ラリベラの教会群の中でももっとも有名なのは聖ギオルギス教会です。

エチオピア旅行を検討されたことがある方なら、一度は写真で見たことがあるはずです。一枚の岩を十字架の形にくり抜いた美しい教会です。

そのほか、第一群や第二群も同様に一枚岩をくり抜いて教会としており、それぞれの教会が密集していることからまるで迷路のようになっており観光が非常に面白いです。

アシェトンの聖マリア教会もあるよ!

また、ラリベラの岩窟教会群の見どころは主にラリベラ中心部に固まっていますが、郊外にもいくつかスポットがあります。

その中でももしラリベラ滞在で余裕があるのならアシェトンの聖マリア教会は訪れた方が良いと思います。

アシェトンの聖マリア教会は平均標高が3000mあるラリベラの中でもさらに高い場所にあり、ラリベラ中心部から1時間程度で行くことができます。

標高約4000mのアブナ・ヨセフ山に位置するアシェトンの聖マリア教会はまるで天空の城ラピュタのように浮いているようにさえ見える美しい教会です。

入場料について

ラリベラの岩窟教会群の観光チケットは5日間入場できるチケットのみで50USドルします。

そうなんです、エチオピアの物価から考えるとべらぼうに高いですね!

エチオピアの観光スポットのチケットはどこも高いですが、必要経費と割り切って購入するしかないですね!

ちなみに自分が訪れた時にはちょうどチケットカウンターで一人旅の日本人と遭遇して、その人はラリベラの岩窟教会群はチケットが高いので購入しません!と高らかに宣言してラリベラを後にしていました。

わざわざ日本からラリベラまで訪れておいて、なぜ観光しなかったのだろう。さすがにケチすぎませんか?(笑)

近々、50USドルからさらに値上げする話もあるようなので、エチオピア旅行を検討されている方はなるべく早く訪れた方が良いのかもしれませんね。

ラリベラの岩窟教会群のチケットカウンターは第一群の聖救世主教会(マドハネ・アレム聖堂)の隣りにありますよ。ATMが近くにありました。下の写真がチケットカウンターです。

宿(ホテル)について

ラリベラは一人で訪れたのでいつものように現地で飛び込んで宿探ししました。

その中で宿泊したのが、念の為ネットで調べておいたBLULAL HOTEL!ラリベラ中心部にあり、一泊180ブル(約700円)と割安でした!(シャワーは共同)

レセプションはこんな感じです。

宿のオーナーも親切だし、Wi-Fiもまあかろうじて繋がったのでまずまずの宿でした!

また、ラリベラ市街地にはATMが豊富にあるのでお金をおろすには困りません。

ただしたまに(頻繁に?)エチオピアのATMはメンテナンス中になるので注意してください。

あと、ラリベラの中心街は自分がエチオピアを旅行した中でももっとも田舎でした。夜は街灯がなく、人も少ないので女性の一人歩きはおすすめしません!

ラリベラ観光のスケジュール

自分はラリベラに二泊三日滞在して、下記のようなスケジュールを組みました。

1日目

お昼ごろにアディスアベバからラリベラに国内線で到着

宿探し

ラリベラ第一群の教会観光

聖ゲオルギウス教会観光

2日目

聖ゲオルギウス教会観光

アシェトンの聖マリア教会観光

ラリベラ第二群の教会観光

3日目

ラリベラをぶらぶら〜

自分にとっては二泊三日で十分と感じましたが、写真をそんなにしっかり取らないならもう少し短くして一泊二日でも十分だと思いますし、逆にガッツリ写真を撮りたいなら一週間くらい滞在しても飽きない場所だと感じました。

ラリベラを旅行してみた!

ここからは実際にラリベラを訪れてみた自分の体験記になります!

1日目

ラリベラにはアディスアベバからの直行便でお昼ごろに到着しました。

ラリベラ空港は自分がエチオピアを旅した中でももっとも設備が整っていない空港で、だだっぴろい空港に乗ってきたプロペラ機が一機のみ駐機していました。

さらに荷物テーブルもないので、乗客が各々の荷物を自分で取ります。

荷物を取り出したら、駐車場へ。まったく予約はしてませんでしたが、ラリベラ空港からラリベラの中心部まで行く乗合バンに100ブルで乗れました。

ラリベラ空港から市街地に向かう道はほぼ何もありません。田舎〜〜〜

ラリベラ中心部ではBLULAL HOTELへチェックイン。個室にはベッドしかないという簡素な作りです。

そしてまずはラリベラ散策を兼ねて、入場チケットを購入して第一群の教会へ。

ラリベラがエチオピアにおける初めての観光地でしたが、非常に興味深かった!

まるで現代とは思えない白装束に身を包んだエチオピア正教会の信徒たち。岩窟教会の中を歩いたり、祈ったりする姿を見るだけで絵になります。

また、教会の内部も非常に興味深いです。

暗闇の中に浮かび上がる聖遺物、岩壁が十字架にくり抜かれた窓、そして信徒たち。

どの信徒も優しくて、お昼時に訪れた教会内部の信徒からはインジェラをもらったし(この時が初インジェラでしたw)、信徒を撮影していても特に怒られるようなことはなかったです。

ただ、至る所にガイドがいてしつこく案内しようか?と訪ねてきます。これだけはめんどうでした。

ラリベラの第一群の教会付近にはまるでお菓子でできたような可愛らしいデザインの民家も印象的でしたよ!

そしてこの日のハイライトは夕方の聖ゲオルギウス教会。

聖ゲオルギウス教会含めラリベラの岩窟教会群は17時に閉まるので、本当は出ていかなければならないのですが、ここを管理しているエチオピア人にお願いして、撮影させてもらいました。

そのため、人がいない聖ゲオルギウス教会とサンセットを思う存分撮影!楽しかった!

ちなみにラリベラはエチオピアの中でもかなり田舎なので、夜になると真っ暗です。ひとり旅だと特にやることもないので、帰ってさっさと寝ちゃいました。

1日目で日本からエチオピアの時差ボケもかなりだったので気づいたら寝てました。

2日目

2日目の朝はまずはラリベラの聖ゲオルギウス教会と第一群の教会を散策。

本当は朝日の前に星空と聖ゲオルギウス教会を合わせて撮りたくて、深夜3時に聖ゲオルギウス教会にいってみたのですが、聖ゲオルギウス教会の管理人が近くで寝泊まりしており、怒られて撮影できませんでした(笑)

なので、一旦宿に戻ってから仕切り直して朝日を撮影しにきたのです。

聖ゲオルギウス教会のあとには第一群の教会へ。

朝には信徒たちの集会が開かれていました。

美しい青空と太陽と白い装束に身にまとったエチオピア正教会の信徒たち。しかも、圧倒的な人の数。

日本では絶対に見られない光景。エチオピア正教会の信徒のパワーに圧倒されました。

海外にやってきたことをこれほど痛感させられる瞬間もなかなかありません。

朝日に輝くラリベラの教会群を堪能したあとはアシェトンの聖マリア教会へ。

実は前日の夜にリキシャの運転手とネゴっていて、250ブルでアシェトンの聖マリア教会の入口まで行って貰う約束をしていたのですが、ちゃんと宿の前で待っていてくれて感心しました。

よくエチオピア人はウザいとか、めんどくさいとか旅友から聞いていたので、警戒心抜群だったのですがこの旅行を通してエチオピア人はめちゃくちゃ親切で、エチオピア人の印象はすごく変わりました。

ラリベラ中心地からアシェトンの聖マリア教会へは標高を1000mくらい上げるので、次第に空気が冷たくなっていきますが景色は抜群に素晴らしいです。

アシェトンの聖マリア教会までは1時間くらいで到着、そこからエントランスゲートを通って、入場料350ブルを払って山を登っていきます。

途中には湧水や断崖絶壁もあり、かなり興奮!

山頂にある教会は施錠されていましたが、わざわざ開けてもらって内部を鑑賞できました。

景色が良いだけでなく、天気も快晴で来てよかったです。

また、アシェトンの聖マリア教会からラリベラの中心地までの間には畑などもあり素のエチオピア人の生活も垣間見えました。

アシェトンの聖マリア教会から戻ってきたら、次は第二郡の教会へ。

第二郡のほうが第一群と比べてより複雑な形状になっており、洞窟感がすごかったです。

羊の皮に宗教画が描かれています。1枚500円くらいで購入も可能です。

エチオピア正教会の信徒たちはみな岩窟教会にある崖のくぼみで寝泊まりしています。昔はこの洞窟の中で亡くなる信者も多かったようですね。

この日も日没は聖ゲオルギウス教会へ。ここで撮影するの大好きだ!

3日目

3日目はさすがに疲れたので、朝はゆっくりして午前中に少しだけ第一群の教会を回りました。

ミサをするエチオピア正教会の信徒は本当に絵になりますね。

エチオピアを旅行しようと思ったきっかけの一つの写真家の野町和嘉さんのラリベラのエチオピア正教会の信徒の写真が非常に美しくて訪れてみたいと持ったのが一つのきっかけだったので、念願叶いました。

野町和嘉さんの写真集は旅行好きな方は必見です!

本日はお昼ごろにラリベラからアクスムに飛行機で移動する予定だったので、ラリベラ市街地で適当にリキシャを捕まえてラリベラ空港へ。

ここの景色、本当に広大で空が青くてきれいで素晴らしい!

帰りのラリベラ空港は二回も停電して、セキュリティチェックが止まるというエチオピアらしい空港だったとさ♫(笑)