エチオピアの世界遺産の街、聖地アクスムを半日観光!

こんにちは、ゆーせーです。

年末年始のエチオピア旅行の中でエチオピアのアクスムを旅行しました。

アクスムはラリベラと並ぶエチオピア正教会の聖地です。

エチオピア正教会とは
エチオピアで独自に発展した、キリスト教の宗派のこと。

長らく国教とされてきており、世界中で公称3600万人の信徒がいます。

アクスムは岩窟をくり抜いた教会群がとてもインパクトがあって印象的でしたが、アクスムも世界遺産に認定されておりオベリスクが有名です。

今回はそんなエチオピアのアクスムを紹介します!

アクスムとは

アクスムはエチオピア北部のティグレ州にある街です。

かつて栄華を誇ったアクスム王国の首都であり、エチオピア文化発祥の地でもあります。

ちなみにこのアクスム王国ですが4世紀の頃にはスーダンとイエメンを含む大帝国を築き、伝説によるとモーゼの十戒の石版を収めたアーク(契約の箱)がアクスムのシオンの聖マリア教会に安置されているそうな。

アクスム王国として栄華を誇っただけのことはあり、今でもエチオピア正教徒が人工の75%を占めているので、スターウォーズのジェダイのような衣装を着飾った信者が町中にいっぱいいます。

アクスムはエチオピアン・クリスマスやトゥムカット祭りが有名なので、本来ならその時期に訪れたかったのですが今回は予定が合わず日本の年末に合わせてアクスムを半日観光しました。

アクスムへのアクセス

アクスムへのアクセスは飛行機とバスがあります。

バスは非常に安いですが、エチオピアのバスは法律で夜間を走れないので移動時間がかかることと、バス車内が汚いとかエチオピア人の乗客が乗り物酔いしやすくてゲ◯を吐くなどかなり悪名高いことで有名です。まったくオススメしません。

短期でエチオピアを旅するならエチオピアの首都であるアディスアベバを起点とすることになると思います。

アディスアベバからアクスムは直行便があるようなのですが、所要時間はなんと2日間半かかるので、ここは黙ってたった1時間半で到着する飛行機を利用しましょう。

エチオピア航空を使って海外から到着あるいは出発する航空券を購入していれば、エチオピア航空の国内線はなんと半額以下で購入できます。

アフリカのベストエアライン!エチオピア航空の国際線と国内線に乗ってみた!

エチオピアのバスを記念に体験してみたいとか、めっちゃ時間あるけどお金がないようなバックパッカーでない限りは飛行機一択です!

というか二日半は厳しいのでもっと短い区間でチャンレジしてみてください!(笑)

時間と気力はお金で買っちゃいましょう!!!

宿(ホテル)について

アクスムでは事前に調べていたアフリカホテルに宿泊しました。

レセプションはこんな感じです。

レセプションではティグライの岩窟教会群を回るツアーやダナキル砂漠ツアーも斡旋してくれますが、あまり評判は良くないので勧誘されても断ったほうが良いですね。

レセプションがある棟の奥が宿泊棟になっていて、マンションのように個室がいっぱい並んでいました。

宿泊料金は150B(約600円)でトイレとシャワー付きの個室をゲットできました。

けっこう清潔な個室です。ちゃんとホットシャワーも出ました。

ラリベラのBLULAL HOTELは180Bで、トイレとバスが共用の個室だったので、アクスムはラリベラよりホテルの環境は整っていそうです。

ちなみにエチオピアらしく、アクスムでも停電は頻繁に起きました。これはエチオピアのどの都市でもよく起こるので仕方なしですね。

ホテルには食堂が併設してあったので、この旅行ではじめてのインジェラにトライしてみました。

が、具が写真の辛い味噌しかないインジェラを頼んでしまったので、最初はなんとか食べれましたが時が経つごとにインジェラが湿気を帯びてぐちゃぐちゃになってきてゲテモノ度合いがアップ(笑)

結局完食できずに残してしまいました。

基本的に、旅先での食事はそんなに残さないのですが、不味いという理由だけで完食できなかったのは久しぶりです。

インジェラはよく見た目は雑巾、味はゲロなんて言われますが、そこまで不味くはないせよ、美味しくはないですね。

僕が回ったアクスムの観光名所

アクスムは小さな町なので、ガイドを雇ってタクシーやトゥクトゥクをチャーターすれば半日もあれば回れます。

自分の場合はアクスム郊外の観光名所はあまり魅力的ではないと感じたので、アクスム中心部にある観光名所のみ回りました。

オベリスクやシオンの聖マリア教会のある広場は人通りはあまり多くはなく、トゥクトゥクやガイドがたむろしていたので、一人で回りたい方は無視して観光しましょう。

オベリスク

まずはアクスム最大の観光スポットと言えるオベリスクから観光するのがアクスム観光の定石でしょう。

清々しい青空の下でオベリスクがとても映えます。が、ただの石柱ですね(笑)

中に入って観光しようと持っていましたが、外からでも十分に堪能できるのでやめておきました。

ちなみに
オベリスクとは古代に建てられた記念碑の一種です。エジプトのものが有名ですが、エチオピアのアクスムではステッレと呼ばれオベリスクの一種とされています。墓標だったようですね。

アクスムのオベリスクは1枚の花崗岩を彫刻して作られ、最大のものは高さ33m、重さ500トンで地上に崩れた状態で倒れていると聞いていましたが、訪れたときにはどうやら修復して立てられていました。

2番目の高さのオベリスクは1937年にイタリアに略奪されていましたが、2005年に70年の時を経てエチオピアに返還されたものです。

まあすごいといえばすごい石柱ですが、なんというか石柱なので写真映えはしませんね(笑)

シバの女王の浴槽

オベリスクから近かったので、ちょっと散策がてらシバの女王の浴槽に行ってきましたが、小高い丘に小さな十字架が立てられているのみ。

まあこじんまりとしているけど、これはこれで嫌いじゃないシンプルさ。

しかし、肝心の浴槽自体はめちゃくちゃ濁っていて、これではシバの女王様もお風呂に入りたくないだろうなといった感じになっちゃっていますね。

シオンの聖マリア教会

アクスムでもっとも感動したのはなんと言ってもシオンの聖マリア教会でした。オベリスクよりぜんぜん良いです。

実際のシオンの聖マリア教会はモーゼの十戒の石版を収めたアークが置かれているとされており、限られた聖職者しか入場が許されていないので正確にはここは新しいシオンの聖マリア教会と呼ばれています。

新しいシオンの聖マリア教会大変美しくてエチオピアにして大きな円形の教会になっております。ちなみに新しいシオンの聖マリア教会の内部見学の料金は250Bしました。宿代よりも高いですね(笑)

アクスムのシオンの新しい聖マリア教会は流石は聖地!まるでエルサレムのように教会の壁に祈りを捧げている信者がたくさんいました。

さて教会の中に入ってみましょう。

新しいシオンの聖マリア教会の内部では広々としており、宗教画が描かれています。

西洋の教会に比べればエチオピア正教会の教会はかなりシンプルですね。

また、聖堂内で修道士が聖書を見せてくれました。この聖書ですが、およそ1000年前に植物や卵などをインクにして羊皮紙に書いたもののようですが、ぜんぜん1000年前のものに見えない。そこら辺の市場に売っていそうなシロモノにみえましたw

教会内部の宗教画はエチオピア正教会の独特なユニークさがあります。普段、西洋発の宗教画ばかり見慣れていたので、かなり奇抜に感じました。

キリスト教の宗派も国や地域が変わると派生していくように、宗教画も国や地域でいろんなスタンダードがあるわけですね。

また、ステンドグラスも欧米のように凝ったものではなく、かなりシンプル。

そして新しいシオンの聖マリア教会を出て、散策したらシオンの聖マリア教会を発見!

しかし、やはり聖職者しか入場できないようで入口の前でエチオピア人に止められてしまいました。アークを見てみたかったのですがやはりだめでした。

その他にも小さな教会や博物館が新しいシオンの聖マリア教会には併設されています。かなり充実していると感じました。

また、新しいシオンの聖マリア教会にはエチオピア正教会の正教徒がいっぱいいます。彼ら、彼女らを見ているだけでも異世界感に浸れるので旅行している気分が思う存分味わえますよ。

関連記事です。

ラリベラの旅行記事は下記にまとめています。アクスムとはまた違ったタイプのエチオピア正教会の教会が多く点在しており、一枚岩をくり抜いて作成した岩窟教会群が有名ですね。

世界遺産のエチオピア正教会の聖地!エチオピアのラリべラの岩窟教会群に行ってきた!

アクスムからはもう一つの岩窟教会群であるティグライの岩窟教会群のツアーの起点にもできます。アクスムからティグライを経由してダナキルツアーの出発点となるメケレに至るルートもメジャーだったりしますよ

エチオピアのもう一つの岩窟教会郡。ティグライの岩窟教会郡(アブナイエマタ教会含む)の詳細情報を完全解説!