こんにちは、ゆーせーです。
3月下旬、丹沢主稜縦走を日帰りでやってきました。
それは丹沢主脈縦走を日帰りでやってからやってきました。
ガスって何も見えない!丹沢主脈縦走を日帰りしてみました。丹沢で残された宿題というか残課題というかもはや義務と言いますか、登らねばならぬという気持ちで自分にムチを打ってやりました!
丹沢主脈と主稜さえ縦走しておけばまあそれなりに丹沢登ってると人にも言えるでしょう。
というわけで、なんとか9時間ほどかけて縦走してきたので、このブログに記録しておきます。
今回の登山スケジュール
今回の山旅スケジュールは下記の通りです。西丹沢ビジターセンターから檜洞丸、臼ヶ岳、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳を縦走しました。YAMAPで計測しています。
西丹沢ビジターセンター(8時36分)→檜洞丸(10時29分)→金山谷ノ頭(11時19分)→臼ヶ岳(11時51分)→ミカゲ沢ノ頭(12時9分)→蛭ヶ岳(12時56分)→鬼ヶ岩ノ頭(13時33分)→不動ノ峰(13時53分)→丹沢山(14時26分)→竜ヶ馬場(14時58分)→塔ノ岳(15時30分)→花立山荘(15時58分)→堀山の家(16時26分)→駒止茶屋(16時42分)→大倉バスターミナル(17時41分)
活動時間:9時間4分
移動距離:21.2km
高低差:1,372m
今回の装備
今回の登山装備ですがいつものようにカメラは持って行きません。理由は明確です。カメラを持っていくと重いし、撮影時間が取られるから。
丹沢主脈縦走日帰りで感じましたが日帰り縦走は時間との勝負!
というわけで今回のこのブログの写真は主脈の時と同様に全てiPhoneでの撮影となります。悪しからず。
また、荷物はなるべく軽量化を図るべく、最低限の衣類と行動食、それとチェーンスパイクしか持って行きませんでした。食事を取る時間ももったいないぜ!
3月に丹沢主稜縦走する理由
一般的には丹沢主稜縦走を日帰りする稀有な登山者は5月から6月の登山を好みます。
理由は日が長いからです。丹沢主稜縦走は健脚でも最低8,9時間はかかります。ゆっくりしてたら10時間超えます。
そのため、帰りの塔ノ岳を下山している頃には日が暮れます。
登山にとって日が暮れることは気温の急低下、視界不良による滑落や転倒、そもそも帰りの交通手段が無くなるなどリスクだらけです。
なので、少しでもそういったリスクを解消できるように日が長い時期を選びます。
ただ、5,6月って地球温暖化の日本だと既に暑いですよね?
しかも丹沢だと山ビルもいます。
というわけで、自分は歩いてると涼しいかなと丹沢主稜縦走を三月下旬としました。自分の足なら18時から19時には下山できると考え、18時に日が暮れる時期を選択したのです。
実際に歩きやすい季節でしたし、積雪対策としてチェーンスパイクを持って行きましたが、特に必要はありませんでした。(雪は積もっていたけど)
とはいえ、どかっと降れば最低でもチェーンスパイクは必要なので、ザックに忍ばせておくことをオススメします。
丹沢主稜縦走してきました(日帰り)
早朝、7時に小田急小田原線の新松田に到着。普段、通勤で使ってる路線なので特に感慨もなく、むしろこの先の本日の行程を考えると憂鬱でしかない。
まずは新松田駅から西丹沢ビジターセンターに向かいます。
本日はお日柄も良く登山客がいっぱいだったので、西丹沢ビジターセンター行きのバスも増便して、予定時刻より早く乗れました、ラッキー。
バスの乗車時間は1時間と少しかかるので、絶対に座れた方が良いです。車内は登山客で満席でした。
昨夜の雨で丹沢の山々は積雪しており、この先の登山が思いやられます。できることならこのまま帰りたい。
西丹沢ビジターセンターから檜洞丸
西丹沢ビジターセンターに到着。
だらだらしている時間も惜しいのでさっさと登山届を出して、さっそく丹沢主稜縦走の最初の山である檜洞丸の登山口を目指します。
西丹沢ビジターセンターから歩いて五分程度で檜洞丸登山口へ。初っ端からガレているぜ。
ガレ場を過ぎると緩やかな坂道へ。
前回の丹沢主脈の時は前半にアクセル踏みすぎて、中盤で両足が攣るという地獄体験をしたので今回は極力足に力を入れずにセーブしながら歩くことを心がけました。
登山道にはミツマタが咲いていました。満開でした。綺麗ですね。癒されます。
登山口から30分ほど歩いたらゴーラ沢出合へ。ここで初めて登山者に遭遇。
おそらく檜洞丸までの登山でしょう。でも自分は丹沢主稜を縦走なので、追い抜いていきます。
石の上にも雪が薄っすら積もっていました。
ここから檜洞丸までは急登。事前に登山スケジュールはざっくり調べてますが、どこにアップダウンがあるのかは調べていません。なぜなら主稜縦走も主脈縦走もアップダウンしかないからです。
というわけで最初のアップ!
どんどん登り始めると徐々に雪が積もってきました。念のためにチェーンスパイクは持っているけど、この程度の積雪ならガシガシこのまま登ります。若干滑るけどね。
ある程度登ると富士山も綺麗に見えてきました。本日は清々しいほどの快晴、前回の丹沢主脈ではガスってほぼ何も見えなかったので本日は素晴らしいコンディションです。
頂上に近づいてくると木々が樹氷していました。まさか神奈川で樹氷が見られるとは。美しい。
そして最期の登りを頑張ります。
富士山が美しいです。
そして檜洞丸山頂!
丹沢主稜の最初のピークに到達。ここから見える富士山は樹氷とのコラボレーションでとても映えていました。
カメラを持ってこなかったことに後悔しつつも、本日の目的は違うので仕方なし。
富士山はやはり美しいです。
山頂ではベンチで登山者たちがのんびりと過ごしていたのですが、自分は時間がないので3分休憩したらおさらばです。
蛭ヶ岳へ向かいます。
檜洞丸から蛭ヶ岳
檜洞丸山頂からはまずは青ヶ岳山荘を経由して降ります。
今まで標高稼いできたのに300mくらい降りました。無念なり。
しかも300mも降るのでめちゃ足に負担がきます。きついぜ。
またこの辺りは積雪が融けており、道はべちゃべちゃで登山靴とトレッキングパンツが泥まみれになりました。できることならゲイターあったほうがいいです。
これでもかこれでもかと降っていきます。もうこのまま帰りたい。
さらにこれでもかと降りたところで登りになります。容赦なく登山者の心を抉るのが丹沢縦走ですね、主脈も主稜も凶悪です。
檜洞丸から富士山に至るまでには臼ヶ岳を登る必要があります。
ガシガシ登ります。また雪が積もってきました。
そしてなんとか臼ヶ岳をクリア。
そのまま休憩なしで蛭ヶ岳へ向かいます。
そしてもちろん簡単には蛭ヶ岳に向かわせてはくれず。ガンガン降ります。
そして現れる蛭ヶ岳様。この圧倒的な山塊感。ラスボスの風格が漂っていました。
さすがは丹沢山脈でもっとも標高が高い山です。丹沢の盟主。
そしてここからの丹沢主稜縦走最大のハイライトであるミカゲ沢ノ頭がとてつもなくきつかった。ガンガン降らせたあとの急激な登り。さらに鎖場まであり、体力をガンガン消耗します。このあたりで攣りかけましたが、何度も何度も小休止して足を休ませながら、歩を進めていきます。
蛭ヶ岳様の山塊を歩かせて頂きながら徐々に登ると樹氷が。
そして富士山が美しいです。
さらに樹氷が。
そして富士山が美しいです。
富士山と樹氷の美しさに助けられながら、凶悪なアップダウンを繰り返してなんとか蛭ヶ岳山頂へ。
富士山が美しいです!
蛭ヶ岳に着いた瞬間にベンチに突っ伏して休憩しました。それほどまでにこの急登は辛かった。
ここからは丹沢主脈と合流するので勝手知ったる道となります。
また、ここまで足が攣らずに歩けております。
蛭ヶ岳から丹沢山
蛭ヶ岳に着いたらあとは勝手知ったる道ですが、自分は知っています。ここからも無数にアップダウンあることを。
というわけで、もう歩きたくはないのですが歩を進めます。歩かなければ終わらない。
蛭ヶ岳山荘からはもちろん降り、そしてやってくる鬼ヶ岩。
ここはクサリ場が、ありますが、それ以上に丹沢主脈の時にここで両足を攣ったことを覚えています。
恐る恐るも歩いていると稜線から丹沢山のみやま山荘と塔ノ岳の尊仏山荘が見えてきました。
以前の主脈のときはガスっていて先なんて何も見えなかったので、なんだかこの先のルートがわかるのが大変嬉しいです。
主脈のときはこんな感じでした。何も見えない!
登っては降るを繰り返します。
樹氷が美しかったです。
また終始後ろには富士山が美しく聳え立っています。これが丹沢縦走の醍醐味ですね。
そしてなおもアップダウンを繰り返します。ここまでもアップダウンしんどかったー。
みやま山荘が見えてきた!
丹沢山山頂に着きました!日本百名山!
もちろんベンチに突っ伏して休憩しました。(笑)
丹沢山から塔ノ岳
丹沢山から塔ノ岳のアップダウンはもちろん複数回ありますが、これまでのアップダウンより高低差はないのでいくぶんか気は楽です。
そしてそのあとの塔ノ岳から大倉バスターミナルまでのバカ尾根は降るだけなので問題なし!というわけで出発。
もちろん最初は降りです。
このあたりから登山者も多いので道が想像以上にぬかるんでいます。ぐちゃぐちゃです。
ただやはり高低差は少ない。そしてありがたいことに距離も短い。
アップダウンはあるけども45分くらいで丹沢山から塔ノ岳まで歩けました。
そして塔ノ岳からはギリギリ富士山が見えた!
これで塔ノ岳には3回目の登頂ですが、ガスってないのを見るのはこれが初めてです。
塔ノ岳からは相模湖と市街地を一目で見ることができました。
塔ノ岳は今までしんどい山というイメージしかなくて、ただただ苦行でしたがやっと良いイメージできました!
塔ノ岳から大倉バスターミナル
そして塔ノ岳からは通称バカ尾根の大倉尾根を降って下山。距離は6kmくらいありますが、ずっと降りなのでもう筋肉が攣ろうがどうってことないです。
が、前回の丹沢主脈でもここはそんなに大したことないイメージでしが、丹沢主稜は思った以上に足にダメージがあったようで、筋肉痛でも足が攣ってもいないのにスピードが上がらず。
なかなか辛い下山となりました。
花立山荘通過。降りが続きます。
ここも展望がきれいです。
堀山の家通過。降りが続きます。
ちなみに堀山の家の宿泊料って一泊二日二食付きで5000円なんですね。めっちゃ安い。どうなっているのか気になる。。。
降りが続きすぎて足が痛い。ところどころで休みつつも下山を続行します。
駒止茶屋、見晴茶屋と経由して少し小走りしながら、足の痛みを抑えつつ、下山。
終わりの方では日も暮れてきました。
もうトレッキングシューズもトレッキングパンツもぐちゃぐちゃ(笑)
しかしなんとか日の暮れる前に下山。
なんとか大倉バスターミナルに18時前に着きました!
これで丹沢主稜縦走日帰り完了!
主稜縦走日帰りからの呪縛からやっと解放されました!
これでなんとかいっぱしに丹沢を語れる!(笑)
まとめ
なんとか丹沢主稜縦走を日帰りできました。最後まで両足攣らなくてよかったです。
疲労度で言えば間違いなく夏の北アルプス登山よりしんどいです。
ちなみに自分の登山レベルだと一泊二日で上高地から奥穂高登山可能とか、表銀座縦走を二泊三日でやれるとかそんなレベルですが、疲労度は間違いなくこっちが上です。
丹沢主稜縦走のハイライトで言えば間違いなく臼ヶ岳から蛭ヶ岳に至るミカゲ沢ノ頭です。凶悪でした。
蛭ヶ岳の山塊感がとてつもなくRPGゲームの序盤でラスボスに遭遇するかのような絶望感でした。
疲労も思ったよりもなく、1日経っても大きな筋肉痛はありませんでした。丹沢主稜縦走の数日前にやった谷川岳登山が効いているかもしれません。
いずれにせよ、2000m以上の山々の縦走に匹敵する素晴らしい縦走路でした。
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全てはここから始まった。軽い気持ちでやった丹沢主脈縦走日帰り登山によって、丹沢主稜縦走日帰りが気になって仕方なくなりました。
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