こんにちは、ゆーせーです。
年末年始にエチオピアを旅してきました。目的はもちろん今やアフリカ最大の観光資源と言っても過言ではないダナキル砂漠ツアーです!
今回はそんなダナキル砂漠ツアーに3泊4日で参加してきました!
日中は平均気温が40度を超える中で、海抜が世界で一番低い-200mの中を歩いたり、まるでウユニ塩湖ばりの地平線まで広がるアサレ湖や、地球のナメック星と呼ばれるダロール砂漠など圧倒的に魅力のあるスポットばかりでめちゃくちゃ印象に残りました!
そして実際に体験したことで、ダナキルツアーでキツかったことや持っていくべきものもわかりました。
今回はそんなダナキル砂漠ツアーの注意点をまとめました!
ダナキル砂漠とは
ダナキル砂漠とはエチオピアのティグライ州にある砂漠です。エチオピアとエリトリアの国境付近にあります。
陸地では噴火口が最も低いダロール火山があり、ダナキル砂漠の主産業は岩塩の採掘です。また、夏には気温が50℃近くになることがあり、人類が住める最も暑い場所としてギネス記録に登録されています。
これだけでも地球上で最も過酷な大地であることが伝わってきますね(笑)
ダナキル砂漠の観光資源は主にエルタ・アレ火山、ダロール火山、アサレ湖、塩の採掘場の4つです。
エルタ・アレ火山
標高613mのエルタ・アレ火山は、現在も活動している活火山です。
標高が非常に低く、アクセスもかなりしやすいので、地球上で最もマグマを観測しやすい活火山だと思います。
自分たちが訪れたときには火山活動が活発で、3ヶ月ほど前に大きく噴火した影響で煙しか見えませんでしたが、火山特有の有毒ガスの匂いやグツグツと煮えたぎる音に地球が生きていることを感じました。
ダロール火山
ダロール火山は地球のナメック星と呼ばれる極彩色の地形です。
地中の鉱物を含んだ塩水がマグマの熱により熱せられ、地表に噴出することにより塩や硫黄、鉄化合物などが絡まり合い複雑な色の景色となっています。
ダロール火山もエルタ・アレ火山同様に活火山なので、いたるところでポコポコと熱水が吹き上がっています。動画を撮ったので御覧ください。
あと、このダロール火山の塩の大地を一緒に訪れた友人が食べていました。感想はしょっぱいとのことです。なんかいろいろとやばい物質が含まれていそう(笑)
アサレ湖
アサレ湖はまるでボリビアのウユニ塩湖のように地平線まで塩の大地の塩湖です。
自分はウユニ塩湖に入ったことがないですが、水面に水が張ったアサレ湖の夕日はとてもとても美しく、印象的でした。美しい夕日が見れました。
また、ツアーでは夕方に訪れたので、特に暑いと感じることもなく良かった!
塩の採掘場
最後に塩の採掘場です。ダナキル砂漠(アサレ湖)は塩が資源なので、ダナキル砂漠で塩を切り出して別の採掘者が一定の大きさに揃え、紐で縛りまとめ、ラクダやロバにくくりつけて街まで運びます。
塩の採掘場でくくりつけたラクダやロバを街まで引く、塩のキャラバンも有名です。
ダナキル砂漠のオススメツアー会社と相場
ダナキル砂漠でオススメのツアー会社はETT(Ethio Travel and Tours)とMagma Flow Tours(通称ドイツ人のところ)です。
特に日本人旅行者が御用達なのがETT(Ethio Travel and Tours、エチオトラベル)です。
エチオトラベルの通称で有名ですね。
参考 Ethio Travel and ToursETT実際にETTを利用してみましたが、空港からの送迎あり、宿までの送迎あり、ツアーに行けばコーヒーを出してくれるなどなどめちゃくちゃ親切で驚きました!
さらにETTでの極め付けのエピソード!
一緒に訪れた旅友達のうちの一人がアディスアベバからメケレへの国内線にカメラを忘れてきてしまうというアクシデントがありました。
幸いにも空港でカメラを保管しているということで、メケレの市街地から空港に向かうことに。
ここで普通だったら、タクシーかリキシャ使いますよね?
しかし、これを聞いたETTスタッフはなんと無償でETTオフィスから空港まで往復送迎してくれました!
他のツアー会社や日本の旅行社でさえ、こういったアクシデントの際にはもちろん有償での対応なはずなのにETTの対応には非常に感動しました。ETT素晴らしい!
ツアー料金は値切れる
ちなみにツアー料金ですが公式サイトを見ると500ドルと記載があります。
が、この値段は値切れます。
さすがは外国ですね、日本だと定額ですが海外だとこういったことはよくあります。
当初は年末年始ということで500ドルで押し切られそうでしたが、今回は6人で申し込むことと、ほかの旅人が300ドルで行ったことを知っていると伝えたら300ドルまで値下げできました。
500ドルから300ドルなんて、ほぼ半額みたいなもんです。日本円換算で25000円くらい値切れたのでかなり大きい!
今回は日本で6人の旅友達を集めて向かいましたが、そんな感じで日本で人数募ってから申し込むとかなり差がでてくるのでオススメですよ。
怪しいツアー会社には注意を!
ダナキル砂漠ツアーの途中でランクルが横転している場面に遭遇。聞くと、別のツアーのバンが急にハンドルを切って横転したようです。
なかの乗客が無事かどうかわかりませんでしたが、周囲はエチオピア人で一杯で救急車も来ていました。
たぶん急に動物が現れて横転したんでしょうね。こういうリスクあるということを注意はできないけど、頭に入れておいた方がいいですね。
少なくとも怪しいツアー会社はこういった場合の保険やドライバーの運転テクニックも怪しいので選ばないほうが身のためです。
ダナキル砂漠ツアーのスケジュール
ダナキルツアーのスケジュールは下記の通りです。ざっくりです。
1日目
7時頃にホテルピックアップ
アサレ湖の夕日
塩のキャラバン
ハマディラ村でキャンプ
2日目
ダロール火山
塩の採掘場
アサレ湖周辺
ゲストハウス宿泊
3日目
エルタ・アレ火山トレッキング
エルタ・アレ火山火口付近でキャンプ
4日目
エルタ・アレ火山
アフレラ湖
18時頃にメケレ到着
ETTでもらった英語版のツアースケジュールも貼っておきます。
食事やツアー中の水はツアー料金に含まれます。
特に水は十分にランクルに積んでくれるので、全く困ることはありませんでした。
今回は三泊四日のツアーを申し込みましたが、二泊三日の短縮版のツアーだったり、三泊四日のスケジュールを逆日程にしたツアーも申込み可能です。
自分たちは年末年始の繁忙期だったので、様々なタイプのツアーが有りましたが、人が集まらない場合はお金がないと短縮版だったり、ツアースケジュールを自由に選ぶことはできません。
また、もちろんお金を多く払えばオプションでティグライの岩窟教会を回ったりラリベラまで連れてってくれたりするようなので現地のオフィスやメールなどで相談してみましょう。
ダナキル砂漠ツアーでキツかったこと
ダナキル砂漠ツアーは地球上でもっとも過酷とも言われるツアーなのでかなりキツイです。
ダナキル砂漠ツアー経験者としてとてもキツかったことをまとめておきます。
自分はこのブログを読んでくれている読者の方々ならご存知のようにけっこう辺鄙なところを旅しており、旅慣れております。それでも辛いことがあったので、あまり旅慣れてない方はよりキツイはずです。
終始、蒸し暑い
ダナキル砂漠ツアーでもっとも辛いことは蒸し暑さだと思います。湿度は日本ほどモワッとはしてないけど、とにかく暑いです。年末年始は比較的、寒いとは言っても40℃くらいはあります。夏なんていったら50℃超えるので下手したら死にますね。
特にダロール砂漠や日中の塩湖、さらにエルタ・アレ火山は凶悪な暑さです。尋常じゃない。
その中でもエルタ・アレ火山は噴火中の火山だからか、日が落ちても蒸し暑かったのは衝撃的でした。
寝床が過酷すぎ
ダナキル砂漠ツアー名物と言ってもいいと思いますが、寝床がすごいです。
1日目は塩湖周辺に村があってそこで眠るわけですが、木のベッドで吹きさらしで寝させられます。
しかもけっこう風が吹くので、砂埃も待って朝起きたら砂まるけで髪の毛もゴワゴワになります(笑)
日本の公園のベンチで野宿する方がぜんぜん快適!
そして三日目のエルタ・アレ火山の登山の時は山頂近辺でまるで集団墓地のようなとこで寝ます。こちらも星空が綺麗ですが、深夜は寒かったー(笑)
エルタ・アレ火山が爆発的噴火したらもうアウトですよ、ここ(笑)
シャワーを浴びれない
ダナキルツアーは日中が40℃超えるのにシャワーを浴びることができるのが二日目しかありません!というわけでけっこう気持ち悪いです。しかも至る所に砂があるので尚更ですね。
有毒ガス!
エルタアレ火山はただいま噴火中の活火山なので、マグマが吹き出しています。
マグマはめったなことで吹き上がらないので問題ないですが、有毒な火山ガスは風向きによっては襲ってくるので注意です!
怪我に注意!
エルタアレ火山は活火山なので、火山灰が降り積もった地層となっており滑りやすく、脆いです。
自分はエルタアレ火山を観光していたら、踏み外して思いっきり擦り傷ができました。
そして帰国後に腫れてきて、病院へ。特に縫うことまではいかなかったけど、軟膏をもらってなんとか回復しました。
あまり羽目を外しすぎないようにしましょう!(笑)
ダナキル砂漠ツアーで持って行った方が良いもの
続いてダナキルツアーに持って行った方が良いものです。このどれもが実際にダナキルツアーに参加して必要と感じました!
ダナキルツアーは過酷なことはもはや決定事項なので、いかに過酷さを緩和することが重要だと考えています。
制汗シート
制汗ティッシュは汗をダラダラとかくのに、シャワーを浴びれないダナキル砂漠ツアーで束の間のリラックスした気分を得るのに使えます。
特にダナキル砂漠ツアーは砂埃もすごいですし、ツアーで出される食事も衛生面であれなことも多々あるので、食器類や手を拭くのにも代用できます。
ヘッドライト
ダナキル砂漠ツアーでは電気がない場所での宿泊も多いので、ヘッドライトがあったほうがいいです。
携帯の懐中電灯機能でも問題はありませんが、片手がふさがれてしまいますし、バッテリー切れするリスクがあります。
特にダナキル砂漠ツアーでは充電できるポイントも少ないのでなおさらです。
安いやつなら1000円くらいから売っているので、買っておきましょう。
しっかりしたマスク
ダナキル砂漠ツアーではエルタ・アレ火山のマグマを見に行きます。
訪れた実感ではそれほど臭いはすごくないけど、風向きが変わると一気に有毒ガスが襲ってくる感じです。
ガスマスクとまでは言わないけれど、花粉症防止用のそれなりにしっかりしたマスクはあったほうがいいです。身体に悪いのでね。
日焼け止め
ダナキル砂漠ツアーでは常に強烈な直射日光にさらされながら、アサレ湖やダロール砂漠やエルタ・アレ火山をトレッキングします。なので、日焼けが半端ないです。
特にアサレ湖は日光が反射するので地面からも照りつけてきます(笑)
日焼け止め以外にも例えばタイパンツなどあれば、風通しも良い上に肌を覆うことができるのでなお良しですね!
まとめ
ここまで書いているときついことしか無いツアーですが、もちろんきついことだけではなく、楽しい思い出もいっぱいです!(笑)
現地ではアサレ湖で夕日を見ながらツアーメンバーで騒いだり、日本の年越しをエチオピアでお祝いしたりしながら過酷なツアーを少しでも!?楽しく過ごしていました。
アサレ湖で飲んだエチオピアのワインも美味しかった!
なかなか車に乗って踊ることも日本ではできない体験ですしね。
年越しではゲストハウスの近くの商店でビールを買ってみんなお祝いしました。
以上です。次回の記事でダナキル砂漠ツアーの体験記を紹介します!
まさかのエルタ・アレ火山のマグマが見えず!?ダナキル砂漠ツアーを体験してきた!関連記事です。
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