こんにちは、ゆーせーです。
ゴールデンウィークにフィリピンを旅しました。相変わらずのバックパッカースタイルの一人旅ですね。
今回は首都マニラのあるルソン島の山岳地帯とマニラを中心に旅してきました。
ルソン島の山岳地方の中では、バナウェと呼ばれる場所も訪れました。
バナウェは世界八番目の不思議や天国への階段と呼ばれる世界文化遺産のコルディレラの棚田群が有名です。
ゴールデンウィーク頃のコルディレラの棚田群は緑で溢れていて、それはそれは綺麗でした。
また、イフガオ族と呼ばれる少数民族が住んでおり、彼らがコルディレラの棚田群で稲作を行っています。
今回はバナウェで毎年4月末に開催されるインバヤフェスティバルと呼ばれるイフガオ族の収穫祭がたまたま旅の期間に被ったのでスケジュールを調整して参加してきました。
結論から言うと、イフガオ族の体育祭といった感じで綱引きあり、バレーボールありと面白いお祭りでした。
インバヤフェスティバル(Imbayah Festival)とは
インバヤフェスティバル(Imbayah Festival)とはフィリピン・ルソン島北部のイフガオ州バナウェに住むイフガオ族の収穫祭です。
毎年4月の最終週の週末に開催されます。
自分が訪れたときは最終週の木曜日から土曜日までの三日間開催されました。
ネットや書籍でぜんぜん情報なかったのでどこで開催されるのか最初はわからなかったのですが、おもいっきりバナウェの中心地で開催されます。
下記の場所です。
バナウェで安宿や飲食店が集まるのはこの場所しかないですし、ジプニーやバスが発着するインフォメーションセンターもすぐ近くなのでわかりやすい場所でした。
インバヤフェスティバルのもっとも有名な催し物は木のスクーターで急な坂を降るレースです。
バナウェにはバナウェ・ビューポイントと呼ばれるコルディレラの棚田群のフォトスポットがあるのですが、そこからバナウェの中心地までの約4kmの急な坂道を猛スピードで降ります。
この競技の特徴的なのは木のスクーターが文字通り木だけでできていることですね。
下記の画像が実物となります。スクーターのヘッドやデザインが一品一様で非常に凝った作りになっていました。
木のスクーターなのでエンジンがついておらず、坂道の位置エネルギーのみでものすごいスピードで下っていきます。
一応ブレーキのようなものはついていますが、見学しているとブレーキをかけているそぶりは見られなかったので、ある意味チキンレースみたいになっていました。
そのほかにはイフガオ族の伝統的な踊りや頭にお米を乗せて順位をきそうリレー、綱引き、バレーボールなどがバナウェの体育館で行われ、さながらイフガオ族の体育祭といったようなお祭りでした。
地元ではかなり大きなお祭りなので、たくさんの人が体育館やその前の広場に集まって応援していました。
インバヤフェスティバルに参加してきた
そんなイフガオ族の体育祭、インバヤフェスティバルの最終日になんとかバナウェを訪れることができました。
マニラからの夜行バスでバナウェに到着した際にインフォメーションセンターで今日はインバヤフェスティバルか?と聞いたらもう終わったと言われ焦りましたが、しっかり開催されました。
広場の前には大きな垂れ幕が貼ってありました。
インバヤフェスティバルの会場となる広場と体育館です。
もっと伝統的なお祭りだと思っていたので、思いっきり普通の体育館で行われることに若干拍子抜けしたのは内緒です(笑)
いちおうインバヤフェスティバルの開催スケジュールはありましたが、定刻に始まる競技はなく、時間にはかなりルーズでした。このあたりはやはり国民性によるのですかね。フィリピンらしいです(笑)
バナウェのイフガオ族も現代では普段から伝統衣装を身にまとう人々はいないのですが、本日はお祭りなのでみんな着ていました。
そして座ってフェスティバルが開催されるのを待っていたらライスワイン(日本酒や甘酒のようなもの)も配られました。甘くて美味しかったです。
インバヤフェスティバルは子どもたちの伝統的なダンスから始まりました。
恥ずかしながらも頑張って踊る子どもたちが可愛らしかったです。
ただし普通の体育館でダンスするので写真撮ってもなかなか映えません。せっかくなら棚田の前とかそういうバナウェならではの場所で踊ってほしかったな〜。
子どもたちのダンスの後はこの場所ならではの頭にお米を乗せて順位をきそうリレーが行われました。おばちゃんたちの登場です。
正直言って旗から見ていても知り合いがいるわけでもないので全く面白くないわけですが、めちゃくちゃ盛り上がっていました(笑)
完全にただの体育祭!
そのあとも体育祭は続きます。
お次は綱引き!女性の部と男性の部が開催されました。もちろんこれも大盛り上がり。
インバヤフェスティバルの事前情報がなさすぎてどのような催し物が開催されるのか未知数で飛び込んだわけですが、まさか綱引きを撮影するとは思わなんだ。
綱引きまでで体育館での競技は終了です。
この後はバナウェ・ビューポイントからの木のスクーターレースです。
これもいまいちどこから撮れば良いのかわからなかったのですが、ひとまずバナウェ・ビューポイントからゴールの広場までの途中の坂道で待機して待ち構えました。
インバヤフェスティバルは前述のようにタイムスケジュールがルーズなのでいまいち何時くらいにこの坂道を通過するのかわからず不安な中で待ち構えていましたが、ちゃんとやってきました!
しかもめちゃくちゃ猛スピード!
木のスクーターはブレーキをかける人はいないチキンレースだったので、運転している人の顔もひきつっていました(笑)
レース中の写真が撮影できたので、広場の記念撮影に参加します。
木のスクーターが広場に並んでいて、今回のフェスティバルでは一番のハイライトだったように思います。
木のスクーターに乗る人はやはり男性のみでした。みんな堂々としておりかっこよかった!
そしてこの後に開催されたのがなんと広場でのバレーボール!もはや伝統と関係なくなってきた気が、、、笑
伝統衣装を身にまとってバレーボールする姿はRPGの世界に紛れ込んだような瞬間でした。もちろんみんなガチでプレイします!
バレーボールのあとの開催スケジュールでは再び体育館に戻って歌唱大会みたいなものがあったのですが、バレーボールまでで満足したのでここまででフェスティバルをあとにしました。
なんか思っていたような伝統あるお祭りとは違ったような気がしますが、伝統衣装で競技する姿はやはりかっこいいですね!
時間が合えば、最終日の土曜日だけではなく木曜日と金曜日も参加したかったです。
バナウェのみどころ
インバヤフェスティバルだけでなくバナウェの世界遺産、コルディレラの棚田群もそれなりに散策しました。
その中でも一番のハイライトはやはりバナウェ・ビューポイント!
一面の緑の棚田は青空とのコントラストが非常に美しい場所でした。
そしてバナウェからトライシクルで1時間のバダット村のライステラスも半日トレッキングしました。ちなみにトライシクルは往復で800ペソで交渉できました。
トレッキング中はトライシクルの運転手はバダット村で待っていてくれます。料金も後払いなので安心です。
実はバナウェ・ビューポイントから見える棚田は世界遺産に登録されておらず、バダット村などの近隣の村の棚田が世界遺産に登録されています。
ただし棚田の凄さで言えばバナウェ・ビューポイントもめちゃくちゃ素晴らしいので、世界遺産に特にこだわりがなくて時間がない方はバナウェだけでも良いかもしれません。
バダット村から1時間くらい歩くとあるタッピヤ滝も大きくて立派な滝でした。
せっかくバナウェを訪れたなら世界遺産を見るためにもアクセスの良いバダット村の棚田を訪れるのはおすすめです!
バナウェの安宿
バナウェではピープルズロッジというバナウェ市街地近くの安宿に宿泊しました。
現地飛び込みで入りましたが、シャワーとトイレ共同なら250ペソだったので十分に安いです。
部屋も2ベッドの個室が与えられ、かなり清潔でした。
そしてピープルズロッジはレストランも併設しており、そこから見えるバナウェの展望が最高!
さらにWi-Fiもかなり強いので、雄大な展望を見ながらゆったりと過ごすことができます。
マニラからバナウェへのアクセス
マニラからバナウェは飛行機が飛んでいないので夜行バスが主な移動手段となります。
マニラのクバオ(Cubao)からCoda Linesというバス会社を利用しました。
ちなみにクバオはメトロでアクセスできるので簡単に行けます。
ただし自分がメトロに初めて乗車したときはホームで大混雑を起こしていて30分くらい足止めをくらったので、いちおうトラブルは注意したほうが良いかもしれません。
今回は日本からマニラに到着してそのまま数時間後に夜行バスで移動だったので、ネットで事前予約してみました。
下記サイトから事前予約できます。
参考 CODALINESCODALINESネット予約するとQRコードは発券されるのでそれをバスターミナルので窓口で見せるだけでOKでした。
こういった海外でのネット事前予約は結構不安なのですが、フィリピンでは特にトラブルはなく良かったです。
マニラからバナウェの夜行バスはマニラからサガダ行きのバスが途中にバナウェに立ち寄るので、そこで途中下車する形になります。
よくフィリピンのバスは冷房がガンガン効いてめちゃくちゃ寒いと聞いていましたが、そんなことはなく案外快適にバナウェまで行くことができました。
フィリピンは夜行バスが発達しているので、人気もかなりあり、シーズン中だと満席で乗車できないことも多々あるようです。
自分のようにスケジュールがカツカツなら事前に予約したほうが、乗車できるかできないかの不安も解消できて精神衛生上も良いと思います。
まとめ
バナウェはマニラでは酷暑にあたる日本のゴールデンウィーク期間中でも、日本よりも涼しく湿気もないので非常に過ごしやすい場所でした。
治安もマニラのギラギラしたような危険な感じもまったくなく、非常に良かったです。深夜出歩いてもまったく危険はありませんでした(めちゃくちゃ寒いけど)
ただし中心街がかなりコンパクトで、コンビニもないので(商店はいっぱいあります)、その点は注意したほうが良いかもしれません。
旅のスケジュールの都合で2日間しか滞在できなかったのですが、時間があって棚田が好きだったり、ゆっくり本を読んだり物思いにふけりながら1週間くらい過ごすにはとてもいい場所だと思います。
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