こんにちは、ゆーせーです。
8月11日は山の日です。そして今年の山の日の天気予報は晴れの予報。
というわけで山好きは山に行くしかないですね。日帰り登山ですが、山に登ってきました。
今回は2014年に噴火した御嶽山の規制が一部解除され、頂上の剣ヶ峰まで登頂できることになったので行ってきました。
2014年の噴火当日に自分は奥穂高岳を登山しており、頂上から御嶽山の噴火を目視しました。
そんな御嶽山に山の日に登山する。ちょっと特別な想いもありました。
活火山はどれだけ対策しても噴火警戒レベル1でも突然噴火する可能性があります。
したがって怖いので基本的には登山対象からは外していますが、今回の御嶽山は例外として登ってきました。
今回の登山スケジュール
今回の山旅スケジュールは下記の通りです。中の湯駐車場から御嶽山頂上の剣ヶ峰をピストンしました。ロープウェー料金の2600円をケチって歩いております。YAMAPで計測しています。
中の湯駐車場(6時15分)→飯森小屋(6時52分)→行場山荘(7時3分)→御嶽山(剣ヶ峰)(9時49分)→行場山荘(12時51分)→飯森小屋(12時58分)→中の湯駐車場(13時26分)
活動時間:7時間10分
移動距離:8.9km
高低差:1,243m
2014年の御嶽山噴火を目視しました。
冒頭にも書きましたが自分は2014年に御嶽山の噴火を目視しています。
2014年9月27日の噴火当日は上高地から涸沢を経由して穂高岳山荘を目指していました。
当日は見事な秋晴れで、しかも北アルプスでは紅葉最盛期の土曜日でした。
しかも当時は「日本百名山」50周年(ちょうど深田の1964年の随筆刊行から50年の年で)百名山ブームが起きて登山者が増えており、そんな最悪のタイミングの昼頃に御嶽山で噴火が発生し、まさに神様が図ったかのような最悪のタイミングでした。
当日は涸沢からザイテングラートを超えて、穂高岳山荘にたどり着き、山荘内で休憩していると、周りの登山客が御嶽山の噴火について次々に噂をし始め、穂高岳山荘の共有スペースのテレビに噴火の特報が流れだした瞬間に周りの人が集まりだして、山荘内は騒然となりました。
やはりみんな山好きなので以前に登ったとか、今日、奥穂高に登って噴火を見たなどの声も聞こえてきたりしました。中には山仲間が今日、御嶽山に登っている、どうしようなんて声もありました。
そして翌日の2014年9月28日の奥穂高岳に登頂し、山頂からははっきりと御嶽山の噴火が目視できました。
28日の天気は非常に快晴で奥穂高岳は涙が出るほど美しいのに、目の前にある山の上では地獄のような光景が広がっているのです。奥穂高の登頂を喜んでいいのかよくわからない不思議な気分になりました。
2014年から5年経ち、今でも自分は登山をしていますが、やはりあの日は今でも特別です。よく覚えています。
そんな御嶽山が5年ぶりに、7月1日の山開き当初から山頂登山が解禁されました。
参考 御嶽山入山規制図木曽御嶽山安全対策情報御嶽山の噴火を目視した影響からなのか、基本的に活火山は登山対象から外しています。
どれだけ噴火に備えても、噴火は噴火警戒レベル1でも突然発生します。そして対策したところで、どうしようもないこともあります。なので怖いので登りたくありません。
しかし、御嶽山だけはいつか登ってみたいと考えていました。奥穂高岳から見えたあの山の山頂はどうなっているのかすごく興味があったのですね。
そんなところに、たまたま友人が御嶽山の登山を誘ってくれたので行ってみることにしました。
というわけで活火山ですが、今回は特別です。
ちなみに御嶽山は活火山なので、少なくともヘルメットは持っていきましょう。御嶽山を登山する方々はだいたいヘルメットを着用されていました。
山の日に日帰りで御嶽山に登ってきた
というわけで山の日に御嶽山に登ってきました。
田の原観光センターからの登山だと規制で頂上へ行けないので、中の湯駐車場から御嶽山の剣ヶ峰をピストンです。
御岳ロープウェイの往復2600円をケチって歩いて登ります。
登山スタート
とはいえ、中の湯駐車場からで6合目からのスタートです。山頂でゆっくりしましたが、昼頃には下山できるそんなに体力も技術も必要ない登山となります。
登山口からは行場山荘まで1時間ほど樹林帯が続きます。この日は真夏日で、快晴。
いくら涼しい長野の標高が高いところにいても暑いもんは暑いです。
徐々に標高を上げながら、歩いていきます。そして行場山荘に到着。急登でもないので、すいすい登っていたら圧倒言う間についた印象。
ちなみに行場山荘は御岳ロープウェイの終着駅の近くです。
御嶽山は山岳信仰の山なので多数の霊場と修行場跡があります。山頂に近づくほど霊場と修行場跡が増えていきますが、行場山荘にも神社がありました。
そしてその後も樹林帯が続きます。
樹林帯を抜けたところで女人堂に到着しました。
そして女人堂のあたりから樹林帯を抜けて、一気に展望が開けました。
この日は快晴で見晴らしもよく、下界もよく見えました。
女人堂付近には多数の霊場と修行場跡があります。
展望も開けたのでガンガン登っていきます。
今年は梅雨がなかなかあけず、さらに梅雨明けからは台風の影響なんかで5月からずっと山に登れていなかったので、天気は快晴でこの日はとても嬉しい!乗鞍岳やその先の槍ヶ岳や穂高もよく見えます。
女人堂から石室山荘からは軽石も至るところにゴロゴロしていました。やはり活火山ですね。
ガンガン登ります。
石室山荘へ到着。剣ヶ峰には石室山荘の中を通って登ります。
2014年の噴火対策なのか、防災グッズがわんさか備蓄してありました。
石室山荘付近にも多数の霊場と修行場跡があります。この像は御嶽信仰を広めた覚明行者の像です。
剣ヶ峰山頂下にあるニノ池までやってきました。しかし、火山灰が積もっており、あまり水がたまっていません。ちなみに日本一高い池だそうです。
そして剣ヶ峰まで最後の階段を登ります。
ついに登頂できました!
御嶽山の頂上付近について
御嶽山頂上の剣ヶ峰は登山者で大変賑わっていました。
剣ヶ峰には祠があり、御嶽教総本山の本宮があります。
また、交通安全などのお守りも販売していました。
そして、噴火口も見ることができます。
そして個人的にショックを受けたのが、噴火の損傷と思われるものが所々にあったことです。
剣ヶ峰へと至る階段や灯籠はおそらく噴火による噴石の影響だと思います。
また山頂直下には噴火対策用のシェルターが作られていました。
椅子付きです。
そして2014年の噴火でお亡くなりになった方々への慰霊碑です。ご冥福をお祈りします。
下山はあっという間
下山時にはガスっていましたが、まあOKですね。
朝の6時くらいからゆっくり登っても13時30分には下山できました♫あっという間ですね。
まとめ
2014年から気になっていた御嶽山に登頂することができてよかったです。
登ってみて感じたのが非常に登りやすい山ということでした。
ロープウェイがあったり、山荘や休憩所も非常に豊富で3000m以上の高山なのに非常に登りやすいことがよくわかりました。
しかも6合目から登れるので、日帰りで登山可能です。健脚ならば半日位内の登山も十分に可能でしょう。登山者が多いのも納得できますし、実際に山の日のこの日も非常に多くの登山者で賑わっていました。
また、山頂付近の損傷は非常にショッキングでした。
でも山頂はやはり美しかったです。
あの日に奥穂高岳からみた御嶽山の山頂がどのようになっているのかよくわかってなんだかすっきりしたように感じます。
今後も山も(そして旅も)続けていくことになると思いますが、いつも自分に言い聞かせているようにくれぐれも安全に注意して今後も山に登りたいと思います。
関連記事です。
2014年に御嶽山噴火を目視した記事です。
2014年の御嶽山噴火。奥穂高岳より確認できました。2014年の御嶽山噴火当時は上高地から涸沢を経由して穂高岳山荘を目指していました。天気がよく、北アルプスでは紅葉最盛期でした。
涸沢から穂高岳山荘へ。涸沢岳を登る。山に関する書籍を特集しています。噴火に限らず、登山にはさまざまなドラマが隠れています。
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