僕が2021年夏にコロナ禍のスペインを旅した理由とコロナ禍での海外旅行のノウハウ

こんにちは、ゆーせーです。

2021年6月から7月にかけて全世界で新型コロナウイルスが猛威を奮っている中で、スペインを旅してきました。

今般のコロナ禍、欧米では日本以上にコロナウイルスが猛威を奮っている中で、旅行出発ギリギリまで旅に出るか否か悩みました。

国内旅行ですら自粛を求められている中で、ましてや海外旅行なんて今のご時世では考えられません。はたまた帰国後は14日間の強制待機もあります。

実際、旅行初日に羽田空港の国際線ターミナル(ターミナル3)から出発しましたが、かつての活気は微塵も感じられませんでした。

かつては栄えていた江戸小路もこのありさま。

この写真撮ったのは平日とはいえ、早朝などではなく日中ですからね。ひとっこ一人おらず、飲食店は臨時閉店。かろうじてやっていたお土産屋さんの店員さんがなんとなく商品を並び替えていたのが見ていて寂しかったです。

そして、一時期よりは就航するようになりましたがそれでも国際線は欠航のオンパレードです。

だれがこんな未来が来ることを想像できたでしょうか?

しかしそれでもあくまで結果論ですが、旅に出てよかった。そのように旅を終えた今は思っています。

今回は、なぜ14日間の強制自宅待機がある中で自分が海外旅行をできたのか。

なぜスペインを渡航先に選んだのか、自分の旅の理由を詳しく説明していきたいと思います。

きっかけは転職に伴う有休消化

そもそも今回、スペインを旅することができたきっかけは転職に伴う長期の有休消化でした。

ほんとは転職する気も特になかったのですが、現職の仕事もある程度こなせるようになったことや、コロナでリモートワークできるようになり通勤時間分の時間も確保できるようになったので、試しに転職エージェントに登録してみました。

そしたらあれよあれよと転職先が決まり、自分でも驚いてしまいました(笑)

現職に大きな不満もなかったので、転職するか否かは最後まで悩みましたが、結局転職する決断をしました。

そして現職の引き継ぎも終わり、自分に与えられた休暇の日数は約40日間。

実際に転職する方々の中では、現職の有休を放棄される方も多々いるかと思いますが、自分の場合はわざわざ転職先と交渉して転職の日付を一ヶ月ずらしてまで長期の有休消化を確保しました。

だって、サラリーマンで長期休暇なんて言ってもせいぜい10日程度ですからね。40日間の有休なんて転職時でもない限りは、次は退職までチャンスはありません。

具体的になにをやりたいなどはなくとも、どんなにコロナで暇でも一ヶ月以上に及ぶ有休を味わいたいと思いました。

そして、つぎにこの長期間にわたる有休をどうやって使おうかと考えました。

有休消化でどうしてもやりたいことが海外旅だった

実は長期間のお休みがもし取れたら、こういうことやりたいなというのは転職が決まる前からいくつか妄想していました。

具体的には下記のようなことです。

  • ファーストクラス世界一周
  • 南米放浪
  • スペインのサンティアゴ巡礼(フランス人の道)
  • カナダのユーコン川をカヌーで川下り
  • ヴィッパサナー瞑想

はい、ものの見事に海外旅しかないですね(笑)

唯一、ヴィッパサナー瞑想が日本でもできることなんですが、自分が受けようと考えていた日本ヴィパッサナー協会の10日間瞑想コースがコロナに伴う緊急事態宣言で中止になっていたんですね。

参考 日本ヴィパッサナー協会日本ヴィパッサナー協会

そのほか、英語勉強、ウクレレ弾けるようになりたいとかはいつでもできることですし、日本国内の旅行もいつでもできる(そしてコロナで国内旅すら困難)なので、なんとか海外旅行できないかと考え始めました。

ちなみにヴィッパサナー瞑想とは

ヴィッパサナー瞑想は瞑想の一種で、インドの最も古い瞑想法だそうです。ヴィパッサナーは「ものごとをありのままに見る」という意味です。

10日間でなにをやるのかというと毎日10時間の瞑想をします。その間はスマホやパソコンの使用は禁止。人と目を合わせたり、話をすることも禁止だそうです。

経験するとめちゃくちゃ感覚が研ぎ澄まされるそうな。

ちなみにこの妄想は1,2ヶ月程度の休みを想定しており、さらに長期のお休み(1~2年)がもし取れるなら、間違いなく世界一周海外放浪です。異論は認めません(笑)

果たしてコロナ禍の現在、海外旅行は可能なのか?

まずそもそも本当に海外旅行は逆立ちしたって行けないのか。どうしたらいけるのかを探ってみました。

心情的には日本はコロナウイルスを比較的抑えられている、海外は危ない。そんなことはわかっているし、百も承知なのです。

でも、2019年まであんなに簡単に誰でも行けていた海外旅行はなんでまったく行けないのかぜんぜん納得できませんでした。

なのでしっかりと念入りになんとか行けないか調べました。

まず、どうしてもネックになってくるのが、渡航先の日本人旅行者への入国制限措置帰国後の日本での14日間の行動制限(自宅等での待機)です。(2021年7月20日現在)

このうち、帰国後の日本での14日間の行動制限(自宅等での待機)から話します。

この日本での措置ですが、海外の全ての国が対象なので、海外旅行するなら必ず帰国後に14日間の行動制限(自宅等での待機)が発生します。

しかもどんだけ陰性証明取得しようが、ワクチンを2回接種してようが関係ありません。非科学的ですね。

現在、自分も自宅にて行動制限を受けていますが、毎日テレビ電話と現在のインプットが必要なので、ごまかしもできないですし、そもそもごまかそうとすると罰せられます。

したがって、14日以上の長期休暇がないとそもそも海外旅行には行けません(2021年7月20日現在)

つまり、日本政府は全く海外渡航を推奨していないので注意してください。

また、渡航先の日本人旅行者への入国制限措置ですが、こちらも日本と同様に渡航先によっては入国後に待機(14日間など)を求める国があります。中国やアメリカ、カナダなどが厳しいです。

なのでこういった渡航先も新型コロナウイルスに厳しい国に行こうとするとそもそも日本での行動制限も含めて最大で計28日間の待機を求められるので、今回の自分の有休消化ですら海外旅行とかやってられなくなります(笑)

ただし、ヨーロッパの国々などは観光産業が大きな収益を占めている国も多いことから、コロナ感染者が抑えられている国からの入国後の制限措置を撤廃している国もあります(スペイン、フランスなど)

幸にして、このコロナ感染者が抑えられている国には日本が含まれている場合が多いです。ラッキーですね。

加えて下記のことも大きな制限となります。(2021年7月20日現在)

  • 渡航前・渡航後のPCR陰性証明
  • 渡航先の行動制限
  • 国境越えのリスク
  • 海外渡航後の制限措置の変更
  • 海外渡航後にコロナ陽性となった場合、日本に帰国できない

かいつまんで話すと渡航前・渡航後のPCR陰性証明ですが、そもそも費用がかかります(渡航前・渡航後で合計3万円以上PCR検査にかけました)

また、日本帰国時は原則として検査証明書が日本政府フォーマットのオリジナルしか許されない(不備があると帰国便に乗れなかったり、日本到着後に強制送還されるw)というクソ仕様なので、渡航先(スペイン)で日本政府のフォーマットに対応できる検査期間を探すのに非常に非常に骨が折れました。(マジで数日、費やしました)

これがスペインのマドリードで取得した日本政府フォーマットのコロナ陰性証明書です。

今回、いろいろとスペインの検査期間を調べましたが、どこも検査証明はメールへpdfの送付でした。海外の方が日本よりよっぽどIT化が進んでいます。

また、渡航先の行動制限は国によって違いますが、厳しいところだと外出禁止令や州間の移動禁止、夜間の外出禁止などあります。

国境越えリスクですが、飛行機や陸路での渡航先間の移動が謎すぎて調べるのが大変でした。なので、最終的に渡航先での国境越えは断念しました。

海外渡航後の制限措置の変更ですが、コロナウイルスの状況によって制限措置が厳しくなったり緩和されたりするので、海外渡航しても常に情報収集は必要にあります。網の目をくぐるように旅する必要があります。

そして最大のリスクといっても過言ではないのが、「海外で新型コロナウイルスに感染した場合は日本に帰国できない。」ですね。

このリスクですが、旅する直前に考えに至りました(笑)。帰国できないと転職できないのであら大変です。

ひとまず、コロナ陽性となった場合は海外旅行保険が適用されることだけ確認して、コロナ陽性になった場合はそれから考えることにして、そっとこのリスクは心の奥底に閉じこめることにしました〜

注意
ここで記載していることは自分が考えたことであり、海外旅行を推奨するものではありません。あくまで自己責任で判断してください。

参考に全ての情報検索の基本となる外務省のホームページ貼っときます。

参考 海外安全ホームページ外務省

熟慮の末、サンティアゴ巡礼の旅をすることに決めた。

ここまで海外旅行に行けるのかいろいろと調べた上で、「制約は厳しいが14日間以上の休みが取得できるならば、なんとか行けそう」と自分のなかで判断できました。

そして、調べていくうちに自分の考えていた妄想の中ではスペインのサンティアゴ巡礼しかできそうにないことも判明しました。

  • ファーストクラス世界一周
  • 南米放浪
  • スペインのサンティアゴ巡礼(フランス人の道)
  • カナダのユーコン川をカヌーで川下り
  • ヴィッパサナー瞑想

この中では、陸マイラーして腐る程貯めたマイルを使ったファーストクラス世界一周を一番やりたかったです。実際、マイルは40万マイルほど手元にありましたし、コロナでみんな海外旅行できないので現在はマイルの国外航空券の発券し放題です。

しかもANAのステータスは最上級会員のダイヤモンドでした。

ソラチカカードを使えば年間最大21万6000マイル貯まって年3回タダで海外に行ける!

ただし、移動ごとにPCR検査や行動制限が必要となるのでまったく現実的ではありません。

厳密にはただファーストクラスに乗って、渡航先の国に入国せずに日本に帰ってくることはできますが、そんなのつまらないでしょ?

どうように陸路での国境移動制限が謎だったり、医療体制が脆弱な南米放浪やコロナに厳しいカナダも渡航不可能と判断しました。

したがって、日本からの旅行者に行動制限措置がなくコロナの行動制限措置が緩和されていた(2021年7月現在)「スペイン」しか自分が渡航したい国はないと判断しました。

ただし、スペインですら自分が本当にやりたかったサンティアゴ巡礼のフランス人の道の踏破(およそ800km)は約40日間必要なことから、諦めました。

なぜなら今回の有休消化は約40日ありますが、日本での自宅待機含めると海外にいられるのは長くても20日間程度だったのでとてもフランス人の道は無理でした。

そしてサンティアゴ巡礼をやるなら、フランス人の道を途中から歩くなどの中途半端なルートは嫌でした。(やるならフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからと決めていました)

なのでスペイン国内でオビエドという世界遺産の街から完全踏破できるカミーノ・プリミティボ(プリミティボの道)を歩く道に選びました。

カミーノ・プリミティボはサンティアゴ巡礼の原点となった「はじまりの道」とも呼ばれています。また、山間部の巡礼路となりトレッキング好きが好むことから、初めて歩くかつ山歩きがすきな自分にとってはうってつけの道だなと考え、この道を踏破することを今回の旅のテーマとしました。(一般的にはカミーノ・プリミティボは巡礼路の中でも難易度が高く、玄人向けです)

昨今はコロナ禍で環境が激変していますし、自分も転職などで人生の環境の転機でもあります。

カミーノ・プリミティボを歩くことで新しい自分、強い自分になりたいなと思いました。

ちなみにサンティアゴ巡礼とは

ローマ、エルサレムと並びキリスト教三大巡礼地のひとつサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指すスペインの巡礼路です。フランス人の道、ポルトガル人の道、北の道などと呼ばれる様々なルートがあります。

コロナ禍で海外旅行をしてよかった

すでに無事に帰国し、テーマとして掲げたカミーノ・プリミティボも完全踏破できました。

あくまで無事に帰国できた結果論ですが、コロナ禍で海外旅行をしてよかったと心から思います。

今回の旅では身内からの反対にももちろんあいました。しかし自分の気持ちを押し通してよかったし、最後はみんな旅をすることを応援してくれました。

人生は一度ですし、やりたいことはやれるタイミングでやっておくことが、後腐れなくていいですね。

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