こんにちは、ゆーせーです。
2021年6月から7月にかけて全世界で新型コロナウイルスが猛威を奮っている中で、スペインを旅してきました。
コロナ禍での海外旅行では、とにかく「自分はコロナにかかっていない」という証明を客観的に示せないと海外に入国や日本に帰国できません。
かつての簡単に日本と海外を往来できた時代とはまったく異なります。
今回は、そんなコロナ禍での海外渡航の特に帰国時の日本政府の対応について、自分の体験を書きたいと思います。
渡航先や時期によって、海外渡航制限は激変しておりますので、あくまで一体験として読んでください。
帰国便搭乗前の厳格チェック
今回の海外渡航先はスペインでしたが、今回はANAマイルを使った旅でしたので、スペイン(マドリッド)→ポルトガル(リスボン)→イギリス(ロンドン)→日本(東京)という変則ルートでの帰国となりました。
リスボンやロンドンには入国しないにせよ、トランジットが必要になるので、マドリッドでの航空券の発券時に下記の書類やQRコード、アプリの確認を求められました。
- 72時間以内のPCR陰性証明書(日本政府フォーマット)
- スマートフォンの携行、必要なアプリの登録
- 質問票
- passenger locator form(イギリストランジットで必要)
PCR陰性証明書は日本政府フォーマットのオリジナルが外務省から強く推奨されています。
これらの必要な書類やQRコード、アプリのうち、質問票やアプリの登録は日本到着時で問題ないと思っていましたので、マドリッドでの航空券発券時に求められて驚きました。
とはいえ、無事に航空券の発券完了。
その後、ポルトガルとロンドンの乗り継ぎもかなり厳しかったです。
まず、マドリッドからリスボン到着時もPCR陰性証明書のチェックがありました。
また、リスボンからロンドンに搭乗前にも搭乗ゲート前でPCR陰性証明書とイギリスで必要なpassenger locator formのチェックがありました。
これらはもちろん、都度提示ができなければ飛行機に搭乗できません。
そしてロンドンのヒースロー空港に到着。
もちろん、ヒースロー空港でも日本帰国便の搭乗ゲート前でPCR陰性証明書の提示を求められました。
実際、PCR陰性証明書に不備があると渡航元への強制送還も発生しているので最新の注意が必要です。しかし、電子データではなくオリジナルがないと強制送還の可能性もあるとかワケわからんw
ワクチン2回打ってて、陰性証明の電子データあったのに強制送還はなかなかですね。そこら辺の日本人よりよっぽどリスク低そうですけど。 https://t.co/WimN9jQ0my
— 濱本隆太@TIMEWELL|起業家DJ (@Ryurku_ore) June 11, 2021
陰性証明書に不備はなかったので、無事に羽田空港行きの帰国便に搭乗できました。
到着から入国までの入国手続きと抗原検査
約10時間と少しのフライトを終えて、無事に羽田空港に到着しました。
コロナ前でしたら、あとは順番ごとに飛行機から降りて入国審査通って帰宅!となるわけですが、まず到着後は機内で待機となり、日本からのトランジットの方→日本入国者→オリンピック関係者の順番で飛行機から降りました。
そして飛行機から降りた後は、入国に必要な陰性証明書、質問票、アプリなどのチェックや帰国時のコロナ陰性を確認するための空港での抗原検査があります。
ぜんぶ一箇所でやってくれれば良いのですが、密を避けるなどのいろいろな理由があるのでしょう、羽田空港をほぼ半周するような長大なルートでチェックが進んでいきます。なんか健康診断みたいw
2021年7月ということでオリンピックもかなり近づいていることから、空港にはオリンピック関係者やボランティアがいっぱいいましたし、帰国便の機内にもたくさんオリンピック関係者が乗っていました。
羽田空港到着後も一般の利用客とは線で区切られているだけでしたので、接触しようと思えば余裕で接触できる感じです。
最後の入国審査などは同じレーンでしたし、「バブル方式」とはw
とにもかくにも、約2時間半のもの時間をかけて入国に必要な書類やアプリの設定を何度も確認されながら抗原検査を終えました。
渡航72時間前に抗原検査よりも正確なPCR検査をしているのにここでの検査って必要なんでしょうかね。
まあ、体温測定や明らかに体調崩している人はアウトでしょうが…
無事に羽田空港の抗原検査でも陰性でした。
そして2021年7月の時点で日本ではスペインは「水際対策上特に懸念すべき変異株に対する指定国・地域」に設定されていることから、日本到着後、検疫所長の指定する場所(=検疫所が確保する宿泊施設)での3日間の待機が求められます。
3日目に再度PCR検査を実施し、陰性であれば検疫所が確保する宿泊施設を退所し、公共交通機関を利用せず移動の上、入国後14日間の残りの期間を自宅等で待機することになります。
というわけで、検疫所長の指定する場所に移動します。
自分の場合はアパホテル横浜ベイタワーに指定されました。
2021年7月現在、一等丸ごと日本政府に借り上げられているホテルですね。
参考 アパホテル横浜ベイタワーアパホテルそして、抗原検査の陰性証明と宿泊施設も決まって、ホテルへの移動となった段階でついに入国できました。
入国後に預け荷物は受け取って専用バスで移動します。
入国から3日間のホテル強制隔離
荷物を受け取った後はコロナ感染対策が施された専用バスで羽田空港から横浜へ移動です。
車内はかなり乗車人数を抑えており、密にならないよう工夫されていました。
ホテルの地下一階で受付を済ませ、誰にも合わずに客室に直行でした。(荷物が多い人は持っていただけます)
部屋は一般的なビジネスホテルでした。子供連れやご夫婦などの場合はツインルームなどの広い部屋があてがわれます。
設備も至って普通のビジネスホテルです。Wi-Fiも速かったです。
テレビもでかい!
というか、スペインでよく宿泊していた安宿よりぜんぜん良い設備ですw
アパホテル横浜ベイタワーは横浜みなとみらいの一等地にあり、しかも自分が宿泊したのは26階という高層階だったので見晴らしも抜群でした。
宿泊のルールはこんな感じです。まるで学生時代の部活の合宿みたいな感じ。
ここからの三日間はまるで飼い犬になったかのような生活でした。基本的に部屋から一歩もでれないのですが、部屋もベッドが室内を占領しているのでほぼ立ち上がることもなく、ベッドでゴロゴロする生活が続きました。
しかし、1日100歩も歩いていないのに人間とは不思議なものでお腹は減るものなんですね。
食事はコンビニ飯かと思いきや、ちゃんとしたお弁当でした。
献立も毎回異なり、原材料の記載もあります。また、宿泊受付時にアレルギーの有無も聞かれました。
朝昼夕と同じものが出たことは3日間の滞在でありませんでした。
食事の種類も和食、洋食、中華など豊富です。ここでは出されたお弁当をご紹介します。
まずは朝食
昼食
そして夕食
一人暮らしなら、日常生活よりも豪華だと思います。
ちなみにお腹が空けば、追加でカップラーメンなどもらうこともできました。
これらのお弁当が毎回、時間になると部屋のドアノブにかけられており、館内アナウンスの後にお弁当を取って、食事後は部屋の外にビニール袋にいれて置いておく仕組みでした。
ちなみにこれは全部公費です。われわれの血税の一部がこういった部分で使われています。水際対策の徹底はわかりますが、これは実費で良くないですかね。
完全に部屋から出ず、誰とも会わず、3日間も生活したのは初めての経験だと思います。
まるで小説の「1984」のような世界観で生きてました。洗脳されそう。
3日間はYouTubeなどの動画を見たり、電子書籍を読んで過ごしました。
あとは部屋から見る景色が綺麗で癒されました。
ホテル強制隔離後の14日間の自宅待機
ホテル隔離の3日目にPCR検査キットが配られました。
そして朝に検体を採取して、PCR検査の陰性を証明できればホテル隔離終了です。
自分の場合は陰性だと判明して連絡が来たのが午後3時ごろで、16時くらいのバスでアパホテル横浜ベイタワーから専用バスで羽田空港に戻りました。(アパホテル横浜ベイタワーで直接解散は許されませんでした)
ちなみにスペインからの帰国者は3日間のホテル強制隔離ですが、イギリスは6日間、インドやインドネシアは10日間のホテル強制隔離となります。
隔離費用は公費なので、無料となりますが、自分は3日間が限界ですね。
ホテルを退所し、久しぶりに歩くのがキツイなと感じたのを記憶しています。
羽田空港到着後は公共交通機関を使わずに自宅などで待機となります。家族に迎えに来てもらっても良いですし、マイカーを羽田空港に停めていれば自分で帰ることも可能です。
また、川崎や品川方面への帰国者専用の無料周回バスもありました。
自分の場合はバスで品川まで移動し、徒歩で自宅まで帰るというイレギュラー手段で帰りましたw
そして自宅待機期間は専用アプリ(MySOS)で毎日、健康状況の報告と現在状況の確認とAIや検疫所からのビデオ連絡があります。
この専用アプリの操作などの具体的な取説は入国時にいただけましたし、非常に丁寧な説明もありました。
AIとの電話?とか初めてだったのでなんだか新鮮で、ワクワクです。
実際はビデオ通話というより、ビデオリアルタイム録画という方が正しそうな内容でした。
検疫所からの電話はもちろん生身の人間との通話です。
この期間ももちろん公共交通機関などは使ってはいけませんし、他者との接触もNGです。違反すると氏名の公表など罰せられます。
そして帰国してから14日間が経過すると晴れて自由の身になれます。
個人的には日本の水際対策はだいぶしっかりやっていると感じました。というかお金かけすぎです。
おまけ:スペイン入国時の対応に関して
ちなみに日本からスペインへの入国体験もおまけで載せておきます。(2021年6月情報)
日本からスペインへの入国はPCRの陰性証明が不要ですし、ワクチンの接種証明も必要ありません。(ただし乗継の経由国で求められる可能性があり)
Spain Travel Health(SpTH)というアプリで事前に健康状態や入国のフライト情報の入力などは必要ですが、羽田空港チェックイン時に求められただけで、スペイン入国時は不要でした。
なので、スペイン入国はいままでの海外旅行と特に変わらずですw
早く、コロナが終わって自由に海外旅行行けるようになってほしいですね!
関連記事です。
自分が今回、コロナにもかかわらずスペインを旅した理由を書きました。
僕が2021年夏にコロナ禍のスペインを旅した理由とコロナ禍での海外旅行のノウハウ今回のホテル強制隔離は日本政府に拘束されたようなものですね。
中華人民共和国の新疆ウイグル自治区のウルムチ地窩堡国際空港で拘束された話久しぶりに海外行ったら、国際線にもっと搭乗したくなりました。
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