奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳縦走一泊二日登山!上高地から穂高岳山荘まで登り上げて明日の準備。

こんにちは、ゆーせーです。

1年ほど前に奥穂高岳から西穂高岳の縦走をやりました。

このルートは途中にあるジャンダルムも含めて、非常に人気のある登山道でもあり、恐れられるルートです。

いわゆる一般ルートと呼ばれる通常の登山道ではなく、破線ルートと呼ばれるルートとなります。

破線ルートは一般ルートではないので難易度も当然通常の登山道よりもあがります。

この前の年には大キレットをやりましたが、大キレットも恐れられていますが、なんだかんだで一般ルート扱いです。ジャンダルムはおそろしや・・・

奥穂高岳から西穂高岳の縦走を歩いたのは1年前ですが、やっと自分の中で消化できてきた気がします。

今回はそんな奥穂高岳から西穂高岳の一泊二日の縦走体験記になります。

奥穂高岳西穂高岳縦走とは

奥穂高岳西穂高岳縦走とは北アルプス屈指の難ルート。

北アルプスを登るものなら誰しもが聞いたことがあり、踏破を夢見る憧れのルートです。

憧れのルートだけに非常に困難なルートです。岩稜帯の稜線歩きで危険箇所だらけであることは言わずもがなですが、このルートを困難にしているのは歩き始めたらエスケープルートがないことや、約9時間のロングコースで途中に山小屋やトイレなどがないというところにも現れていると思います。

このルートにはジャンダルムに限らず、馬の背、逆層スラブ、ロバの耳、天狗のコル、間ノ岳など難所の連続ですが、アップダウンを繰り返しながら歩くので非常に体力も必要です。

ちなみに奥穂高岳西穂高岳縦走したものはジャンダルムのことを「ジャン」とよんでもよいとかよくないとか。

今回のスケジュール

今回の山旅スケジュールは下記の通りです。YAMAPで計測しています。まずは1日目の記録です。

「1日目」
上高地(6時52分)→徳沢キャンプ場(8時13分)→横尾キャンプ場(9時9分)→涸沢ヒュッテ(11時19分)→穂高岳山荘(14時48分)

活動時間:8時間6分

移動距離:17.1km

高低差:2,098m

YAMAP / ヤマップ

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地震後の上高地へ

9月のシルバーウィークの連休を利用して奥穂高岳西穂高岳縦走を計画しました。

当初は2泊三日で焼岳も合わせた西穂→奥穂への縦走を計画していましたが、3連休最終日が雨予報だったので、計画を変更して奥穂→西穂の縦走に変更。

難易度も奥穂→西穂の縦走の方が西穂→奥穂に比べていくぶんか下がるので、結果的に正解だったと思います。

正直、想定よりもだいぶしんどかったので。。。前年に歩いた大キレットがいかに簡単であったのか西穂→奥穂をあるいてわかりましたw

初日はシルバーウィークの祝日(木曜日)にもかかわらず登山客が少なかったです。

実は今回の登山の数日前に槍ヶ岳で地震が発生。震度4程度ですが、槍ヶ岳直下で落石もすごかったので大きなニュースになりました。

参考 槍ヶ岳で地震相次ぐ…落石発生し救助要請もYahoo!ニュース

地震発生から1週間も経っていなかったので、われわれも登山するかしまいか悩んだのですが、奥穂高岳〜西穂高岳の縦走路は通行可であったことや地震発生以後は大きな地震も発生していなかったので実行することで決断。

結果的には二日間ともに快晴で絶好の登山日和でした。

しかも地震のおかげで登山客も少なくて快適でした。結果オーライ。

3回目の涸沢を目指す。

上高地からいよいよ登山スタートです。9月のシルバーウィークの時期の上高地には何度訪れただろうか。もはや数え切れません。

奥穂高岳西穂高岳縦走はめっちゃ怖いので、友人二人との登山です。今日の穂高岳山荘までは岳沢小屋経由で下山するもう一人の友人と3人で登山です。

穂高連峰もよく見えております。以前は9月下旬が涸沢近辺の紅葉最盛期でしたが、地球温暖化の影響なのか年々紅葉の時期が遅くなっているように感じます。

上高地から歩いて行くと至るところに地震に伴う落石注意の看板がありました。山で地震や噴火はほんと怖い。

ここからはまずは涸沢を目指します。3度目の涸沢です。

涸沢までの道のりはまあ特にいつも通りでした。

横尾まではひたすらまず歩く。

その間に徳沢園で休憩。いつもはソフトクリームをここで食べます。絶品です。

徳沢園は周辺の雰囲気や建物ノスタルジックな外観が大好きなのでいつかは宿泊してみたいという野望を持っています。(そして、いつも通り過ぎます)

徳沢園からもひたすら歩いて、横尾山荘へ。

横尾大橋を越えたら、やっと登山道という感じですね。ここまではハイキングです。

とはいえ、横尾から涸沢までも特に危険箇所はないのですいすいです。

一緒に歩く友人達と仲良く喋りながら、涸沢に到着しました。上高地から歩き出してここまでで約4時間。なんだかんだでやっぱり遠いですね。

涸沢といえば、やはり涸沢ヒュッテ。大きなテラスで涸沢カールを仰ぎ見ることができる大好きな山小屋です。

このあたりから、1日目はガスってきました。

実は涸沢にはいままで紅葉最盛期、さらにはピーカンでしか訪れたことがなかったので、今回は初めてどん曇りで紅葉が微妙な涸沢体験となりました。

風も冷たくなってきて強風になってきたので先を急ぎます。

ザイデングラートを経て穂高岳山荘へ

涸沢から先は本格的な登山道になります。

穂高岳山荘をまではザイテングラートを経由して向かいます。ザイテングラートの語源はドイツ語のseitengrat(支稜線・支尾根)らしいです。登山用語でドイツ語は本当に多い。

ヘルメットを着用して歩きます!

ザイデングラートのあたりのいわいわとした岩稜帯はこれぞ穂高って感じですよね。北アルプスにきた実感が湧いてきます。

この辺りからはガンガンガスってきて周りがぜんぜん見えなくなりました(笑)

前回、ザイデングラードを登ったのは2014年。

当時は北アルプスの経験もぜんぜんなくてザイデングラードもかなりきつかった記憶があるのですが、いろいろな山行を経験してきたからなのか普通に登れるようになってました。

そして穂高岳山荘に15時前には到着。

夕日や風景の写真を撮りたいなと思っていましたが、夕方までずっとガスガスだったので早々に就寝。

明日の奥穂→西穂登山に備えます。

続く。

奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳縦走一泊二日登山!ついに憧れの道を踏破する。

関連記事です。

涸沢からザイデングラードを経由して初めて奥穂に登ったのは2014年。当時からはだいぶ経験値を積むことができました。

涸沢から穂高岳山荘へ。涸沢岳を登る。 日本第三位の標高!奥穂高岳に登る。

2014年に涸沢を訪れたちょうどその日は御嶽山が噴火した日でした。今でも奥穂の山頂から見えた御嶽山の噴煙が脳裏に焼き付いております。

2014年の御嶽山噴火。奥穂高岳より確認できました。