奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳縦走一泊二日登山!ついに憧れの道を踏破する。

こんにちは、ゆーせーです。

初日は上高地から穂高岳山荘まで登り上げて、2日目の今回はいよいよ奥穂から西穂までの縦走です。憧れのジャンダルムへ。

前回の記事は下記をどうぞ。

奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳縦走一泊二日登山!上高地から穂高岳山荘まで登り上げて明日の準備。

今回のスケジュール

「2日目」
穂高岳山荘(4時20分)→奥穂高岳(4時47分)→ジャンダルム(6時5分)→天狗ノ頭(8時27分)→間ノ岳(9時22分)→西穂高岳(11時14分)→西穂独標(12時33分)→西穂山荘(13時44分)→西穂登山口(15時32分)

活動時間:11時間40分

移動距離:8.7km

高低差:2,870m

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夜明け前から出発!

奥穂西穂縦走の二日目です。本日はいよいよ奥穂から西穂に向かいます!ドキドキ!!!

昨日は午後からガスガスでしたが、本日は夜明け前から風もなく快晴でした。また、心配していた地震もなく絶好の登山日和です。

体調も問題なしだったので、このまま縦走をします。

夜明け前の4時半ごろに出発してまずは奥穂高岳に登頂。奥穂登頂も今回で3回目です。まっくらで何も見えなかったけどw

奥穂からはいよいよ破線ルートです。北アルプス屈指の難ルートにいよいよチャレンジします。

気づいたら馬の背を超えていた

奥穂から西穂に向かう場合、この縦走路の中でも最大の難関とも呼ばれる馬の背がいきなり最初に現れます。

ただ、奥穂から西穂に向かう方向からだとどこが馬の背かよくわからないんですよね。なので結果として、馬の背を渡ってから超えたことに気がつきました(笑)

馬の背ですが、どこが足場かよくわからない部分があり、確かに難しかったです。

とはいえ、奥穂からだと最初に現れることもあり、体力的にはまだまだ十分有り余っています。なので落ち着いて歩けばOKです。

大キレットなどそれなりの山行経験があればクリアできます。

最大の難関は超えましたが、この縦走路の恐ろしさはこれからです。

アップダウン半端ない。。。

ジャンダルムの天使との邂逅

馬の背のあとの次の目標はジャンダルムです。いよいよですね。

この時間帯は朝日が美しかったのと撮影する気力がまだあったのでなんとか写真を撮れました(後半はスマホでしか撮れないほど体力が低下しましたw)

ジャンダルムは馬の背から直登できると思いきや、奥穂方面からだと左の方から回り込んで登る感じでした。

そしていよいよジャンダルムの天使とのご対面!

天使!!!

天気は信じられないほどの快晴でジャンダルムからは奥穂からこれから向かう西穂までよく見ることができました。

しかし本当にきついのはここからでした。

信じられないアップダウンの連続

ジャンダルムのこれまでの道もそうですが、この先の道もアップダウンの連続です。

積算標高差は約1200mとも1600mとも言われています。

また、この縦走路で困ったのは道が分かりにくいことでした。

ノーマルルートではなく、破線ルートであるからこそかもしれませんが、矢印や目印が少ない。気を抜けば脇道に逸れてしまいます。

しかもこの縦走路は気を抜けば、一発でアウトな屈指の難ルートです。

上記の点が大キレットとは異なりました。

大キレットは長谷川ピークや飛騨泣きなどの難所さえ注意すればあまりどうってことありませんでしたが、奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳縦走は全てが難所と言っても過言ではありません。なんでもない道など全くなく、全てがワンミスでさようならに感じました。

常に命の危険がある中での登山はストレスが半端なかったです。

あまりストレスがかかり、体力も非常に消耗するルートだったので、9時間も歩いていたのにまったく食欲がわきませんでした。それほど緊張していました。

鎖場もあまりなく、なんでここに鎖ないの!?みたいなところも多々ありました。とにかくノーマルルートほどの整備はされていません。

しかしそれこそが破線ルート、奥穂高岳西穂高岳縦走なんです。

たしかこのあたりは天狗のコルあたりからの写真です。

あまりにもアップダウンが激しすぎて、どんどん体力も消耗し、どんどん写真を撮る気力も失われていきました(笑)

ちなみに今回の縦走はテント泊の装備で一眼レフももちろん持っています。

小屋泊装備だったらもう少し体力も維持できたかも。

そして逆層スラブ。奥穂からだと下りになります。

このあたりはもはや人間の通れる道なのかと甚だ疑問を抱きながら歩いておりました。。。

逆層スラブを通り過ぎても西穂までの道のりはまだまだあります。遠い。。。

そしてあまりに疲れすぎて、間ノ岳と西穂の間のピークで石を落としてしまいました。

幸いにも直下に人がいなかったので、そのまま石は転げ落ちていきましたが、このせいで岩雪崩(落石)を発生させてしまいました。

岩雪崩はめちゃくちゃ大きな音を立てながら岳沢小屋方面に流れていきました。

幸い怪我人は誰もいませんでしたが、自分と周囲にいた人はしばし無言。

悪気はもちろんなかったとはいえ、直下に人がいれば大惨事でした。今後はこのようなことがないように大反省です。

西穂山荘ではラーメン食べられず

激しいアップダウンをへとへとに歩きながらなんとか西穂高岳に到着!

しかし西穂からも西穂独標までは岩場が続くので要注意です。特に西穂から奥穂への縦走だとこのあたりでの滑落が多いのだとか。

ピラミッドピークも超えて西穂独標へ!

西穂独標までこれば危険箇所もなくなります。

とはいえここまででかなりの体力を消耗しており、近くにいたおばあちゃんにも抜かれるような歩行スピードで西穂山荘を目指します。

なんとか西穂山荘まで到着しましたが、名物のラーメンも食べられないくらいに消耗し切っていました。

そして帰還

西穂山荘からは1時間半ほど歩いてついに下山!

無事に生還することができました。

下山後は松本で寿司を食べ、当日に自宅に帰ることができました。

めでたしめでたし。

まとめ

奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳縦走を歩いてから1年ほど経ちますが、いまだに生きててよかったなと思います。

それほどまでにこのルートは体力的にも技術的にも困難なルートでした。こんな道をずっと歩いていたら、いつかは死ぬな。そうリアルに思わせられるルートでした。

しかし、一方でとてもスリリングでゾクゾクするルートにとてつもなく生きていることも感じられるルートでした。

そして快晴の日にジャンを超えることができて、とてつもなく美しい北アルプスの山々をみながら歩くことができて幸せでした。

ここまでの困難なルートの登山はこれくらいにして、これから先はゆっくりと日本百名山達成できればなと考えています。

目標は40代のうちの日本百名山完踏です。

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ずっと見たこともないものや聞いたこともないものを探して旅や登山を続けている気がします。そろそろ久しぶりに「荒野へ」を読んでみようかな。

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