こんにちは、ゆーせーです。
あの快い夜のなかへおとなしく流されてはいけない
老齢は日暮れに 燃えさかり荒れ狂うべきだ
死に絶えゆく光に向かって 憤怒せよ 憤怒せよ
Do Not Go Gentle Into That Good Night
Dylan Thomas
既に映画は公開中ですが、21日金曜日に「インターステラー」を一足早く見てきました。
一応、公開よりは一日早く鑑賞したので最速レポート!っといきたかったのですが時間がなくてなかなか感想かけず。。。本日になってしまいました。
というのもインターステラーはインセプションやダークナイトを監督したクリストファー・ノーランだけに作品の内容が深い!重い!
というわけでどれだけこの作品に対して自分が思ったことが伝わるのかわかりませんが、試写会の雰囲気と絡めて記事に残します。
ちなみに冒頭のディラン・トマスの詩は作品中で主人公たちを鼓舞する重要な一遍です。未知なる居住可能な惑星を求めて絶望的なミッションに挑む主人公らにオーバーラップします。
試写会はワーナー・ブラザーズ試写室で
試写会はワーナー・ブラザーズの試写室で行われました。最寄り駅は新橋駅。既に新橋もイルミネーションが始まっていました。そろそろ空気も澄んでくるのでイルミネーションや夜景の季節。
試写会は19時開始で、上映時間はなんと約3時間(笑)。
普段は鑑賞前は眠くなるので食事は取らないのですが、さすがにお腹が空くだろうってことで吉野家の牛丼。小腹が空かない程度に並盛りで。
映画の前はこういった牛丼とか何気に重宝します。
これでインターステラーがダレるような映画でない限りは最後まで耐えられる!
そしてワーナー・ブラザーズ試写室前。試写室に入る前までは会場の様子とか、試写会後に予定されているトークショーなどを写真に収めようと相棒のD600を持っていったのにまさかの厳戒態勢!
金属探知機を使った荷物検査や目視での鞄の中の確認までされる始末。。。結局入り口の上の写真しか撮影できずに終わってしまいました。
D600も入り口で没収(´・ω・`)
録画とかするわけでもないのに。というかスマホ全盛な時代なんだからさすがにカメラ没収しなくてもなあ。
写真はないですがワーナー・ブラザーズの試写室はだいたい50人前後座れるような小規模なミニシアターといった感じの劇場でした。ただこの日の試写会には予想以上に人が来たのか、臨時に席を用意するなど試写室は大混雑!
僕も友人と二人で鑑賞しにいったのに結局、離れた席でお互い鑑賞することに笑
しかしなんだかワイワイ映画を鑑賞するのも久しぶりでなぜかテンション上がりました。久々にハリーポッターと賢者の石とかスターウォーズエピソード2の地べた座り見を思い出した。
当時の劇場は今と違って入れるだけ入れるとこも多かったのが懐かしい。
あのワイワイ感も良かったなー。懐かしき時代。
さてそれでは気になる映画の感想!あくまで僕の思ったことです。
夢ではなく次元で時間を超越する。
物語の根幹は当初の予想通り。3時間の上映時間でしたがまったく時間が気になりませんでした。
一言で表せば、住めなくなった地球を捨てて人類が居住可能な惑星を探しに行く壮大なSF映画です。
そこに父と娘の物語が絡んで物語は進みます。
エンターテイメント・ウィークリー誌が「疫病によって荒廃したディストピアな未来が舞台で絶望に屈しない強い人々による移民の物語」と表現したらしいですが、わかりやすい。
そしてクリストファー・ノーランの作品らしく観客にもそれなりの知識を要求してきます。
例えばアインシュタインの相対性理論や時間の遅れ、重力ターンなどといった知識は簡単にウィキペディアなどで調べてから鑑賞したほうがいいです。
また随所に他のSF映画へのオマージュが見られました。
できれば最低でも2001年宇宙の旅はぜひ見ておいたほうがいいです!
劇中に出てくるロボットとか、クーパーズステーションへのオマージュに使われています。
クリストファー・ノーランはスターウォーズやブレードランナーを最初に見たときの感動を伝えたいとも語っているのでできればこの辺りも見たほうがいいかもですね。
さて概要だけでも長くなってしまいましたが、ここからは考察。
上映後にあったトークショーの中でアメコミ系映画ライターの杉山すぴ豊さんも語っていましたがノーランは時間を扱うのが好きだなと感じたのが僕の第一印象でした。
インセプションでは夢の多層化による時間の流れの違いを表現したわけですが、今回は重力及び次元の違いによる時間の流れの違いや超越が重要なキーファクターとなっています。
あとはロボットのTARSのデザインやクライマックスに向かう流れがかなり2001年宇宙の旅に近いと強く感じました。
しかしTARSは2001年〜のHAL9000に比べればかなり愛嬌があるし、クライマックスも何気にハッピーエンド。
クリストファー・ノーランはスタンリー・キューブリックに比べてかなり地球人に希望を持っているのではないか??笑と思ったり。
CGではないロケ地と最新の宇宙科学
考察の続きです。完璧主義のクリストファー・ノーランらしく今作品もこだわりが半端ないです。
まず脚本は弟のジョナサンローランが執筆していますが、ジョナサンは4年の歳月を費やしています。
また執筆中はカリフォルニア工科大学で相対性理論を学ぶために勉強していたそう。
さらには映画の理論的な監修者として理論物理学者のキップ・ソーンを招いています。
この方は相対論的宇宙分野で一流の人です。こんな方まで招くとは。
そのおかげで映画を見た方は気づいたと思いますがブラックホールがただの黒い丸いものではなく、光の王冠をまとったような形状になっています。
どうやら最新の宇宙科学ではブラックホールはこのような形状をしていると考えられているそうです。
ちなみにこの形状のブラックホールを映像化したのはこの作品が初めてだそう。同様にワームホールもそうです。
ちなみにキップ・ソーンはインターステラーの科学を本に纏めています。(英語のみ)
また僕は未見ですが、1997年の映画「コンタクト」でもキップ・ソーンは監修しているそうです。
この映画はインターステラーの主演のマシュー・マコノヒーも出演しているのでそのうち鑑賞してみます。
さらに実写にこだわるノーランはCGも極力多用しなかったそう。物語が進む間、よく描写されていたコーン畑なんて一から栽培したそうです笑
またマン博士がいた惑星のロケなんかはアイルランドで撮影。撮影のために15キロの道を作ったそう。半端ない(´・ω・`)。
もしかしたら宇宙の映像もある程度は実写かも!?
愛だけが時間も空間も超えられる
「愛だけが時間も空間も超えられる」。
アメリア(アン・ハサウェイ)が言ったこの言葉、とても印象的でした。
そしてこの言葉は非常に重要。
愛があったからこそクーパー(マシュー・マコノヒー)もメッセージは時空を越えてマーフのもとに届いたわけであり、人類は人工重力装置を開発し地球を捨てて宇宙に旅立つことができました。
また愛があったからこそクーパーもアメリアも最後まで生き残ることができたように感じます。
まとめ〜人類は挑戦し続けなければならない。
結局考察できていたのか不安が残りますが、僕が強く言いたいのは一人ひとりの解釈が違っていい。そう思います。
インターステラーはクリストファー・ノーランの映画らしく最後まで謎を残します。
また扱うテーマと内容だけに突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるでしょう。
だって幽霊があの人だし。。。(笑)
でも、それでもクリストファー・ノーランが伝えたかったことは人類は有人宇宙飛行を諦めてはいけない。宇宙に対して挑戦しなければならないことだと思います。
作品中では地球は既に消費期限切れ。
住めなくなった惑星として描かれ、テクノロジーの進歩はなくただ絶滅への道を歩むだけです。
でもこれって現代に生きる僕達の将来の可能性の一つでもあると思います。
このまま行けば現代だって化石燃料は枯渇。人口増加による食糧難に陥るでしょう。
だからといって安易に宇宙に出ろと言っているわけではありませんが、挑戦し続ける必要はあるはずです。
そんなことを考えたインターステラー鑑賞でした。
最後になりましたがハードワーカーズさん試写会に招待して頂いてありがとうございました!
ハードワーカーズさんの社畜視点からの試写会レポートは以下をどうぞ。面白いです(笑)
参考 社畜なら命の保証がない宇宙への単身赴任も当然 映画「インターステラー」に学ぶ働き方Aol.