八ヶ岳の赤岳に登頂!しかし阿弥陀岳にて遭難する。

さて八ヶ岳登山二日目!この日も朝から快晴!富士山もよく見えました。

1日目の記事は下記をどうぞ

初夏の八ヶ岳を登る。

朝焼け 八ヶ岳

富士山 八ヶ岳 早朝

というわけで夜明けとともに登山開始です。

まずは八ヶ岳の主峰。日本百名山でもある赤岳登頂を目指します。

鎖場 赤岳

赤岳登山の途中には昨年登った奥穂高岳や今秋に登った北穂高岳を超える岩場、鎖場の連続!

赤岳 高度感

高度感も半端なかったです。

周りもヘルメット被った方が多くて、正直登れるの?って感じでしたが若さと貪欲さでなんとか登頂!

ヘルメット 赤岳 登頂

頂上から見渡す風景はいつだって美しい!この日も快晴だったので最高の登頂体験を味わえました。

赤岳 登頂 神社

しかしここから下山がきついのも八ヶ岳です。

船山十字路に戻るには山頂を二つ踏んで行く必要がありますw

しかも高低差がきつい!

中岳から阿弥陀岳

こちらが中岳で

中岳 山頂

こちらが阿弥陀岳

阿弥陀岳 山頂

登頂の旅に嬉しいけれど、休憩の回数が増えて増えて大変。

加えてテントも寝袋もカメラも三脚も担いだ登山はきつかった。

阿弥陀岳から船山十字路

そしてアクシデントはこの後に起こりました。

この山行では僕を含む三人のパーティーで登っていたのですが、最後尾を歩いていた僕は阿弥陀岳を下山中に二人を見失い、はぐれてしまいました。

そして挙げ句の果てに正規ルートではない道に迷い込んでしまい、結果的にアクシデントは不運を呼び、不運は重なり続け、人生初のビバークすることに。。。

恥ずかしいことですが間違いなく遭難です。

不運は色々ありました。

  • 携帯の電波は幸いにもあったので(電波がなかったらマジでやばかった)、一緒に登っている友達に連絡を取り続けましたが友人の携帯が電源が落ちていて繋がらず下山してしまったこと。
  • あと4時間程度で下山だったので、ほとんど食料(特に水)を残していなかったこと。
  • コンパスも地図も持っておらず、(地図は携帯で撮った山と高原の地図しかなかった)、山岳保険にも入っていなかったこと。
  • 自分では間違ったルートに入り込んだことを認識しておらず、間違ったルートをウロウロして時間と体力を消耗してしまったこと。

ただやはり頭はパニック状態だったと思います。結局6時間以上、間違った道を彷徨いました。

細かいことは割愛しますが、このビバークで思ったことはやはり山は危ないといこと。きちんとした準備を行えばそれは命取りです。

決して準備を怠ってきた気持ちはありませんでした。

ただ山を登り始めたのはほぼ独学で、知識はネットや山岳雑誌で得てきた以上の域を出るものではなく経験値が不足していました。

さらに僕の気持ちは経験値以上にもっと高い山へ、もっと美しい山へとある種の焦燥感のようなものに突き動かされて登っていたように思えます。

結果的に自分のキャパシティを超えて登っていたように思います。気をつけねば。

三日目のことを書きますと、どこで迷ったのか判断できなかった僕は阿弥陀岳の頂上に引き返し、一緒に山に登った友人が船山十字路から阿弥陀岳の頂上まで登り返して救助してくれました。

道に迷ったら、どんなに億劫でも、もと来た道を引き返せ(登り返せ)は遭難時の鉄則であることがよく理解できました。

たった1日だけでしたが、快晴にもかかわらず水がなかったことから軽い脱水症状を引き起こしました。

なんとか下山できてよかったですが、一つ命を拾ったなと思うのが正直な感想です。

この山旅で学んだことは山に慣れないうちは一人で絶対に登らないことです。

そして明らかな目的地が見えない限りはパーテイーは視認できる範囲でしか離れないこと。

これは絶対です。命に関わる経験で、ブログに書くのか迷いましたが、半年も過ぎ、少しでも皆さんの役に立てばと書いてみました。

人は自慢話はしても、失敗や恥ずかしい経験は書きたくないものですからね。

このブログに書くことで自分自身も一区切り付けて、来年の山に向けて準備できそうです。

どう考えても今年よりも過酷な山行になりそうですからね、(笑)