こんにちは、ゆーせーです。
今回はアートの観点からオススメの観光地をご紹介します( ^ω^ )
そもそも広く浅くときどき深くは旅と写真のブログなわけですが、僕が旅を始めたのはアート(西洋絵画)がきっかけでした。今思うとなんとおしゃれなw
現在のゆーせーはチベットとかインドとかバリバリ秘境に出かけては写真を撮ってくる人間にステップアップしましたがルーツはそんな美的な感じだったんですよー。どうしてこうなった。自分でも不思議です笑
なぜアートに興味を持ったのか?自分でも今となっては覚えていないのですが建築への興味とか大学生の頃、夏休みを利用してイギリスに短期留学した時に訪れた海外の美術館の壮麗さに圧倒されたのがきっかけな気がします。
それ以降はバックパッカーとしてヨーロッパと北米を放浪、世界のアートを骨の髄まで堪能した旅の果てに訪れたグランドキャニオンの夕暮れに感動。風景へと傾倒していきました。
とまあ、この辺りはそのうちプロフィールに書きますね。
どの場所も実際に僕が訪れた街なのでお墨付きです!どれもシャレオツな観光スポットです。リア充満喫できます。
あと各スポットのオススメの作品もご紹介しますね(*´∇`*)
ちなみに僕の好きな分野が西洋絵画(ルネサンス→近代美術)なので、そのあたりに特化した場所が多いです。悪しからず。
直島、豊島、犬島
国内で唯一のランクインがここです。アートの島・直島!香川県の高松にある世界的にも有名な場所です。
島自体はさほど大きくないので何もなければ半日もいれば飽きる島なのですが、いたるところにアート作品や美術館が点在しており一週間いても飽きない島になっております。
なおもアート作品は増殖中なのでそのうち一ヶ月いても飽きない島になりそうな予感です。
アート作品以外にも安藤忠雄やSANAAなどの世界的に有名な建築家の建築も必見!日本でアートを見るなら迷わずここをオススメします。
ちなみに直島以外にも周辺にはアートの島がいっぱい!僕は豊島と犬島も大好きです。
草間彌生のかぼちゃ
ご存知、直島のアート作品のシンボル!直島に来て、この作品を見ずに帰る人はかなり少ないはず。
草間彌生自体はサイケデリックなおばあちゃんで、大丈夫なのこの人?って感じですがこの作品くらいは知っておくと現代アートかぶれできます笑
モネの睡蓮
モネは晩年に連作と称して自宅のジヴェルニーの庭に作った睡蓮の池を書きまくってます(これを連作という)
その数生涯でざっと200作品以上!というわけでそんだけあるので日本でも何作品か見ることができます。その中でも日本でみれる最大級の睡蓮作品が直島の地中美術館にあります。
睡蓮のために特別に作られた部屋なのでつま先から頭までモネの睡蓮に染まること請け合い!
ロンドン
ナショナルギャラリー、コートルードギャラリー、テートモダンなどなどルネサンスから現代アートまでひしめくイギリスの首都・ロンドン。
なんとロンドンは公共の博物館は無料で楽しめます!なんと太っ腹!(正確には寄付制)
ビッグベンやウエストミンスター寺院など見どころ満載の街ですが、美術もたしなみたいですね。
マネのフォリー・ベルジェールのバー
マネのコートルードギャラリーに飾ってあるバーテンダーの作品好きです。なんか素朴。
マネはモネと名前が似ているからか若干知名度が劣りますが、印象派に多大な影響を与えた偉大なる画家です。
ミレーのオフィーリア
ロンドンでも19世紀末にラファエロ前派という美術運動が起こったのですが、このオフィーリアはその中でも最高傑作と言えると思います。
普段はテート・ブリテンに飾られてるのですが、自分が訪れた時はたまたま他の美術館に貸し出し中で見れず。
結果、6年後に東京にやってきた時にやっとご対面できました(╹◡╹)
ウィーン
どちらかと言うとクラシック音楽の街として有名なウィーンですがアートの宝庫でもあります。ウィーン世紀末美術が花開いた街です。
クリムトの接吻で有名なヴェルヴデーレやフェルメールの絵画芸術など美術館、絵画作品ともに一級品。
どうしてもパリやニューヨークなどと比べて評価が低いですが、単体の美術館でみていったら決して引けを取らないです。
クリムトの接吻
とにかくゴージャス!金色で塗られているので御利益あると思います、マジで。
あと抱き合っている女性の恍惚の表情がいつみても素敵。
英名は「The Kiss」。ど真ん中ストレートなタイトルです。
ウィーンのベルヴェデーレ宮殿にいます。
フェルメールの絵画芸術
フェルメールの最高傑作は「真珠の耳飾りの少女」とか「天文学者」とかではなく間違いなくこれ!これで間違いなし!
細部まで緻密に描かれたこの作品の右に出る作品は人間の歴史がいくら長くてもそう多くはないでしょう。
カメラオブスクラと呼ばれる写真の元祖みたいな道具を使って描かれています。なのでこの精密感なのでしょう。
ウィーン美術史美術館にあります。間違いなくオーストリアの至宝。あのナチスのヒトラーも欲しがったと言われています。
ローマ・ヴァチカン
イタリア芸術が好きです。
ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロのルネサンス三大巨匠から始まり、カラヴァッジォ、ティッツィアーノなどなど僕の頭の中のお気に入り芸術作品の八割くらいがイタリア芸術で占められています。そんなイタリアの首都ローマにはヴァチカンもあるので、芸術作品が目白押し!ついでにパニーニもうまい!
カラヴァッジォの聖マタイの召命
ローマ・ヴァチカンには世界屈指の美術館がひしめき合っておりますが、実は本当に素晴らしいのは教会の祭壇画だと思っています。ローマにはほんとに祭壇画が多い!そしてどこも門外不出なので、ローマを訪れるしか鑑賞方法はありません。これこそがローマを唯一無二にしている要因。
特にサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会内のカラヴァッジォの「聖マタイの召命」は必見。光の使い方とはなんぞや?ということをわかりやすーく教えて頂けます。
西洋美術史をマニエリスムと呼ばれるルネサンスのあとのジョジョ的世界観をぶち壊しして劇的な表現を用いたバロック絵画へと昇華した記念碑的作品です。
教会が空いてる時間は限られているので事前にしっかり調べてからいきましょう。
ミケランジェロのサン・ピエトロのピエタ
自分の中でのミケランジェロの評価は画家というより彫刻家としてのイメージが強い。その中でもミケランジェロ最高傑作はフィレンツェのダヴィデ像ではなくヴァチカンのピエタだと思っています。
あまりに美しすぎるために、キチ◯イに粉々に粉砕されたことすらある作品ですが現在は完全復活。ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂入り口に鎮座しております。
ミケランジェロはサン・ピエトロのピエタ以外にも三つのピエタを作っており、どれも必見です。自分は全て見ていますが、中でも最後のロンダニーニのピエタも素晴らしいです。
ちなみに東京の東京カテドラル聖マリア大聖堂に瓜二つのレプリカ置いてあります!ローマまで行かなくてもこっちの方が近づいてみれるのでオススメ!建築も代々木国立競技場設計した丹下健三!
さらにメキシコでもレプリカを発見しました。
東京カテドラル聖マリア大聖堂とミケランジェロのピエタ。 アステカ文明の遺跡「ティオティワカン」とメキシコシティの伝説の宿「ペンションアミーゴ」に宿泊してきた。フィレンツェ
花の都フィレンツェ。ルネサンスが花開いた街ですね。
この場所がなければ今のアートはどんな方向に進んだことか想像もつきません。
今まで僕が訪れた中でも屈指の美しさを誇ります。かつて天国とすら形容されたようですが納得です。
ハネムーン行くならギリシャより断然フィレンツェ!
そしてなぜかいつも「冷静と情熱のあいだ」が思い浮かびます。
ダヴィンチの受胎告知
レオナルドダヴィンチの最初期の作品です。ちなみに正確にはダヴィンチの師匠・ヴェロッキオとの共作で大天使・ガブリエルと背景をダヴィンチ、聖母マリアをヴェロッキオが描いています。
この作品を描いた時のダヴィンチはまだ20代の頃ですが、ガブリエルの圧倒的存在感がヤバイ!
ちなみにダヴィンチのあまりに優れた技術と才能をみて、ヴェロッキオは絵筆を置いています。ダヴィンチ、なんて末恐ろしい青年!!
フィレンツェを代表する美術館であるウフィツィ美術館に収蔵されています。10年くらい前に日本に来たこともあります。
ボッティチェリの春(プリマヴェーラ)
サンドロボッティチェリの春(プリマヴェーラ)は誰でも一度はみたことがあるであろうルネサンスを代表する作品!ボッティチェリらしい華やかな作品ですね。フィレンツェらしい作品でもあります。
たしか自分のあいまいな記憶だとウフィツィ美術館の同じ展示室にダヴィンチの受胎告知とボッティチェリの春が飾られていた気がしないでもないです。
アントワープ
アントワープ、というかベルギーは小さな国ですし美術よりも美食の国として有名ですが、フランドルの天才画家で大工房を率いてガンガン活躍したルーベンスの故郷でもあります。
街全体がまるでおもちゃの国のような世界観!ベルギーはチョコレートやワッフルも有名です♫
ルーベンスのキリストの降架
特にアントワープと言えばフランダースの犬の教会で有名なアントワープ聖母大聖堂があります!そしてルーベンスの祭壇画「キリストの降架」!!!
ネロが死ぬ間際に見たかったというのも納得の美しさです。自分が訪れた時にはミサも行われていて、美しい絵画と美しい聖歌隊の声にマジで昇天しそうでした笑
ゲント
ゲントもベルギーのなかの街です。聞きなれないかもしれないですが、
僕はベルギーの天井のない美術館と呼ばれるブルージュに行くかと迷いましたがここには世界一有名な絵画とも呼ばれる絵があるので行ってきました♫
ファン・エイク兄弟のゲント祭壇画
これがその世界一有名な絵画ゲント祭壇画です。『神秘の子羊』とも呼ばれます。
フーベルトファンエイク&ヤンファンエイクの作品(ちなみにフーベルトファンエイクの現存する作品はこれしかありません)
ルネサンス以前に制作された祭壇画にも関わらず圧倒的に緻密!さらに構成も天才的で、ルネサンスを先取りしていたと評される素晴らしい作品です。
僕は一生に一度見ておくべきNo.1の絵画としてこの作品をあげたいくらいです。
ちなみに一説には世界一盗難被害にあった絵画でもあるそうです(O_O)
2017年現在は修復中ですが、修復していない部分と修復中の部分を聖バーフ大聖堂で見ることができます。
バーゼル
バーゼルはドイツ、イタリア、スイスに挟まれた山間の街です。この街はヘルツォーク&ドムーロンという北京オリンピックの鳥の巣ドームを作成した世界的に有名な建築家の出身地でもあります。
とてもアートやデザインに優れた街で非常にオシャレな美術館がいっぱいあります。
ヴィトラデザインミュージアム
ここでは絵画ではなく、ミュージアムをあげます。バーゼルにはヴィトラという世界的に有名な家具メーカーの本社があるのですが、ここは有名建築家が実験的な建築をいっぱい設計しています。
とにかく奇抜な建築がてんこ盛りのミュージアムですし、ミッドセンチュリーとかデザインに凝った家具が好きな方はどうぞ!
ちなみに正確にはドイツにあるのですが、最寄りはスイスのバーゼルです笑
マドリッド
スペインは情熱の街。スペインの首都マドリッドには世界三大美術館の一つ、プラド美術館やティッセン=ボルネミッサ美術館、ソフィア王妃芸術センターなど多くのアートスポットがあります。
スペインが輩出した画家もベラスケス、ドガ、ムリーリョ、エル・グレコなどとても多いです。
ベラスケスのラスメニーナス
プラド美術館所蔵のラスメニーナス。間違いなくベラスケスの最高傑作。
スペイン宮廷人の様子をスナップ写真のように切り取った作品です。
絵画の背景には鏡がかかっていて、王と王妃の上半身が映っていて鑑賞者の立ち位置と同じ場所に立っているように見えます。
美術史上でも特に重要な作品であり、のちの芸術家に様々な印象を与えています。
ニューヨーク
10個目の場所はニューヨーク。いろんなアートスポットが世界にはあるし、かつてのパリやイタリアのように世界の芸術の最先端が明確にあるわけではありませんが、それでも最先端の場所をあげるならこの場所でしょう。
ニューヨークは物価は高いですが、演劇、芸術、写真、音楽となんでも揃っており、一度は住んでみたい場所ですね。
デュシャンの泉
最後は悩みましたが、マルセルデュシャンの泉!!!
この作品はレディメイド(既製品)と呼ばれるデュシャンの作品シリーズで、男性小便器を横にしてサインしただけなのに20世紀でもっともインパクトを与えた芸術作品の第1位に選ばれています。笑
この作品の何が素晴らしいというかというとそのアホさ加減ではなく、ただの既製品を芸術と捉えたことにあります。
デュシャン以前は芸術作品は特別なものでした。それを、ただの便器で置き換えてしまった。ただの便器は特別なものなのか? そこに矛盾が生じてしまったのですね。
その結果、今でも「デュシャン以降、何が制作できるのか」と多くの芸術家を悩ませる命題を世界に残しました。
そして、現代のアートはむちゃくちゃになっていて今に至るわけですね笑
まとめ
如何でしたでしょうか?
あえて芸術の都パリを外してみました(イタリアは余すところなくいれてますが笑)
この記事では主に西洋絵画に的をしぼって紹介したので、欧米が中心になっていますが、それこそアートの力は無限大ですし、現代はグーグルで検索すればアートを鑑賞できる時代なので世界中にいろんな作品、作家がいます。
参考 Google Arts & Cultureグーグル自分だけの好きな街、好きな芸術作品を見つけられればそれでいいと思います♫