800年続く天下の奇祭。滝山寺鬼まつりへ行ってきた。

こんにちは。旅大好き、お祭り大好き、火祭り大好きゆーせーです(о´∀`о)

2月中旬に実家に帰省する機会があり、東海地方でなにか撮影スポットや面白いお祭りないかたまたま調べていたらひっかかりました滝山寺鬼まつり!

とても寒い中でしたが非常に面白そうなお祭りだったので行ってきました(๑´ڡ`๑)

滝山寺鬼まつりとは

滝山寺鬼まつり(たきさんじおにまつり)は、愛知県岡崎市滝町の滝山寺で行われている火祭りのことで、愛知県の無形民俗文化財にも指定されています。

重要文化財である滝山寺本堂に巨大な松明を30数本持ち込んで境内を燃やし尽くすんじゃないかという勢いで歩き回るクレイジーなお祭りです。

そのせいか天下の奇祭などとも称されます。

そしてこのお祭りなんですがなんと鎌倉時代から続く800年の歴史があり一時休止などもあったものの今でも続くお祭りです。

もともとは旧正月元旦から始まる七日目の晩に行われていました(現在は旧正月七日目に近い土曜日)

旧正月って中国とか他の東南アジアではお正月で大型連休になるので非常に大きなイベントってことは知っているのですがまさか日本でも祝われているとは思わず大変驚きました。ほんと世の中知らないことだらけで面白いですねー。

鬼祭は(1)大松明・十二人衆行列、(2)仏前法要、(3)鬼塚供養、(4)庭祭り、(5)火祭りの順に行われ、鬼が出てくるのは最後の火祭りのたった15分です。

燃え盛る大松明を持った男達と祖父面・祖母面・孫面を被った3鬼が本堂の外陣と回廊を駆け巡り、半鐘、双盤、太鼓が連打され、ほら貝が吹き鳴らしながら豊作を祈願します。

この最後の火祭りの所作が圧巻で、フォトジェニックなことから最後の火祭りの部分を目当てにカメラマンがあつまります。

7時間待ちました。

鬼祭り自体は昼の15時くらいからいろいろとやってるのですが僕が写真に撮りたいのはもちろん最後に行なわれる火祭り。そしてそれは最後の15分。しかも19時45分からスタート。

しかし僕は最前列で写真撮りたかったので境内に到着したのは13時30分。

ハチャメチャです。しかしこれが写真を撮るものの宿命。

実際、既にカメラマンが多数いてお目当の一番いいポジションは取れませんでした笑

めっちゃ三脚で皆さん陣取っていましたwww

これから撮影まで7時間以上。正直しんどい。そりゃしんどいです。

ただ地元のカメラマンさんや観光客の方々がいっぱいいて優しくしてくれたり、鬼祭りの祭事もぼちぼちやってくれて面白かったです。

例えば太鼓叩いてくれたり。

竹を削ったりなどの所作がありました。

基本的に庭祭りまでくらいなら境内に入ることもOKでした。ただ鬼祭りが近づくに連れて徐々に観光客が集まってきます。

雪が降ってきました。

この日はとても寒く、仏前法要が始まる頃にはしばしば雪が降り始めました。

鬼塚供養(豆まき)。お祭りは続きます。

一連の所作では境内にいるナレーターの方が解説してくれるのですが、豆まきの際には鬼祭りなので福は内しか言いませんと言った時には笑いましたw

そしてその後の庭祭りでは田遊び(農作業の寸劇みたいなもの)の所作が演じられるのですが、農作業の様子の中で昼寝があったりするなど大変ユニークでした。

衝撃の15分。

19時45分、ほら貝が吹き鳴らされいよいよ火祭りのスタートです。

燃え盛る大松明を持った男達と祖父面・祖母面・孫面を被った3鬼が本堂の外陣と回廊を駆け巡ります。

観客席まで松明の熱気が伝わってくるし、音もとても迫力あるし、最初何が起こったか理解できなかったけどとにかくすごい!

境内は炎と煙に包まれ、ほんと大丈夫なのこの人達?と言った感じです。

7時間も待っていたのでこのお祭りを毎年撮影しにくるカメラマンの方にも出会ったのですが、わかる、わかるよその気持ち。最後の火祭りの衝動に来年も再来年も来たくなりました。

ちなみに撮影はすべてこの前購入した70-200mm f/2.8G ED VR IIで行いました。

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II購入!!これで風景もポートレートもばっちり!

やはり暗くて被写体が遠い場面ではF4通しでいくら手ぶれ補正が効いていてもシャッタースピードが遅いと被写体ブレを起こします。F2.8通しのズームならより早いシャッタースピードで撮影できるのでブレた写真が少なくなったと感じましたd(^^*)

鬼祭りの15分はあっという間に終わり一斉の音と光がやみました。7時間待ちましたが最前列で鑑賞する見ごたえは十分ありました。

写真撮る方でなくても一度は見てみることをオススメしたい天下の奇祭でした(o^^o)