こんにちは、ゆーせーです。
普段は旅と写真のブログですが、たまに映画館行くと突然映画批評が始まる当ブログです(・∀・)
かな〜〜〜り出遅れた感がありますが、ゴールデンウィーク明けで旅から帰ってきてやっと見ることができました「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」!
今回の作品のあらすじは今までアベンジャーズとして戦ってきたメンバーが、その強大すぎるパワーゆえ国際連合の管理下に置かれるか否かを「チーム キャプテンアメリカ」(国連管理下反対派)と「チーム アイアンマン」(国連管理下賛成派)に分かれて争い合うストーリーでした。
そりゃ、そうですよね、今までの戦いでもニューヨークをぶっ壊したり、街一つを消滅させたり無茶苦茶な規模で戦ってましたからね。今までどんだけの規模で死傷者が出ていることやら。。。。
まさにアベンジャーズは天災!!(笑)
そんな今作品も最初の「アイアンマン」から数えてマーベル・シネマティック・ユニバース(同じ世界観を共有している作品)で第13作品目の作品!いよいよフェイズ3と呼ばれる段階に入りました(この辺りはwikipediaでお調べ下さい^^;)
今回もネタバレ全開でいくので、未見の方は読まないように!!
それではいきましょう!
内容はマーベル版セブン!
今作品ですが、事前にある程度内容は把握できていました。
公開前からバンバン予告編やってましたし、事前情報もあったので「チーム キャプテンアメリカ」と「チーム アイアンマン」に分かれて国連管理下の是非を問うことは知っていたんですよね。
とは言え、今作品はマーベル作品です。ずっとマーベル・シネマティック・ユニバースの作品を観てきた方ならわかるはずですが、マーベル作品はどんな危機的な状況に陥ろうとなんとなく大丈夫なんじゃないかという安心感が作品の根底に漂っている気がしてなりません。
基本的に、スーパーヒーローたちもいつもジョーク飛ばしてますし。
今回もそんな感じでチームが分かれても最後はキャプテンアメリカとアイアンマンが共闘して別の強大な敵を倒すようなストーリーなんでしょ、どうせ( ´ ▽ ` )ノと考えていました。
でも全然違った(笑)
先月見たDCの「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」にむしろ近い。
【ネタバレ注意!】バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生を観てきた!今回はユーモラスもかなり控えめですし、あんまり救いのないストーリーです。
今作の肝はなんと言ってもトニースターク(アイアンマン)の両親を殺害したのがウィンターソルジャーだったことでしょう。
ウィンターソルジャーはもちろんヒドラに操られていたわけで、責任がウィンターソルジャーにあるわけではないのですが、トニースタークからしたらもちろんそんなことは関係ありません。
この事実を知った時にそこには両親を殺害した敵(ウィンターソルジャー)とスタークの父が尊敬し、スタークが嫉妬した味方(キャプテンアメリカ)がいたわけです。どうなるかはおわかりですね?
監督のルッソ兄弟が本作はデビッドフィンチャーのセブンに影響を受けているとインタビューで述べてましたが、意味がよーくわかりました。
セブンのあらすじはあえて書きませんが、セブンを観ると今作がより深く理解できると思います。セブンは映画好きなら一度は見た方がいい名作です。若かりしブラピかっこいいです。
その他、ウォーマシンがアベンジャーズ内紛の影響で下半身不随になったり、今までの闘いで亡くなった一般市民がフィーチャーされたりと本作に救いはありません(笑)
あと作品に流れる色も灰色とか白が多様されていて、今までの作品にある明るいイメージが薄いです。
なんだかんだキャプテンアメリカ3になってた
今作は要はキャプテンアメリカVSアイアンマンな内容なのでどうしても今までのキャラクターの立ち位置的にも、戦闘力的にもキャプテンアメリカに分が悪いと思っていました。
超人血清打っているとはいえ、生身のキャプテンアメリカに比べればアイアンマンは全身武器ですからね^^;
ところがどっこい、シビル・ウォー/キャプテン・アメリカというタイトル通りでちゃんとキャプテンアメリカの映画になっていたのは素晴らしいです。
アイアンマンも言ってること正しいし、やっていることも信念に基づいた行動をしているのにヴィラン扱いです。笑
そして最後はキャプテンアメリカが勝利するところも良いですね。(バッキーとの共闘ですが。。。)
バッキー/ウインターソルジャーとも和解し、ペギー・カーターも亡くなり過去のしがらみからやっと解き放たれたことで立派なキャプテンアメリカシリーズの完結編になっていましたねd(^^*)
一気にアベンジャーが増えました。
今作はフェーズ3の完結編でもあるアベンジャーズ/インフィニティウォーに続く布石も随所に垣間見えます。
例えば、アベンジャーズは分裂しましたが、アベンジャー(アベンジャーズのメンバー)自体は増えました。
フェーズ2の最後を飾ったアントマンは単独作ではアベンジャーズに属してませんでしたが、本作でついに加入しました。
さらにソニーとの権利云々で出演出来ていなかったスパイダーマンも参戦!そしてさらにブラックパンサーも!
インフィニティウォーのヴィランであるサノスはどう考えてもヤヴァイ強さなので、味方を増やしておくのは大切ですね!
初めて敵が勝った作品
見た方ならわかることですが、今作の真のヴィランはヘルムート・ジモ大佐です。
下の画像の人です。
明らかにパッとしない普通の一般人なのですが、この人はすごいことをやってのけました。
なんとマーベル・シネマティック・ユニバース作品で初めてヴィランがヒーローに打ち勝ったんです。
ヘルムート・ジモ大佐の今作の目的はアベンジャーズを分断すること。見事に達成しています。
今までアスガルド人のロキやサイボーグのウルトロンですら成し得なかったことをただの普通の人がやってのけてしまったんです、これはすごいことです。
ジモ大佐の策略で映画のクライマックスは、キャプテンとトニーの1対1のバトルになりますが、この戦いはストーリー的になんのカタルシスもありません。そこには正義も糞もなく、あるのは私怨(リベンジ)のみだからです。
ここまで読んで計画的に事を進めたジモ大佐に拍手です。まるでダークナイトのジョーカーのようだ。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今作のある程度のあらすじは掴めていると思っていましたが、結末はアベンジャーズの分断→再結成(リユニオン)と踏んでいただけに、本作の分断したまま終わるというストーリーにショックを受けました。
本作は基本的にダークな内容ですが、それでも希望は失われていません。それは物語の最後までみれば明らかです。ブラックパンサーは父を殺した真の敵を赦し、キャプテンアメリカは今作のクライマックスでもなお、トニー・スタークに友として接します。
この作品でこの先インフィニティウォーに向けてアベンジャーズがどのように再結成されるのかさらに眼が離せなくなりましたね。
次の作品はドクター・ストレンジです。
いよいよベネディクト・カンバーバッチもマーベル・シネマティック・ユニバースに仲間入り!今から楽しみです(o^^o)
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この作品の中のアベンジャーズはギリギリチームとしてのまとまりがありますが、シビル・ウォー/キャプテン・アメリカで完全に崩れてしまいました。残念。
ますます拡大するマーベル・シネマティック・ユニバース!アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンを観てきた。シビル・ウォー/キャプテン・アメリカはアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーに直接的に繋がります。個人的にはルッソ兄弟はシビル・ウォー/キャプテン・アメリカ、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー、アベンジャーズ/エンド・ゲームで3部作として捉えているようなフシすら感じていますね。
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