富士フイルムAPS-C用超広角魚眼レンズ。SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIを購入!

こんにちは、ゆーせーです。

富士フイルムXシリーズ購入にあたり、サムヤンのSAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIを購入しました。

APS-Cのセンサーサイズで8mmの魚眼なので、フルサイズ換算だと約12mmの対角魚眼レンズとなります。

超広角!フィッシュアイ!

対角魚眼と円周魚眼(全周魚眼)の違いとは
円周魚眼は画面の水平垂直対角線両方よりもイメージサークル径が小さいレンズのことで、像が写っている以外の部分は黒くケラれた状態になります。

対角魚眼はイメージサークルよりも画面の方が大きく、画面全体に写真が写りますが、魚眼レンズは歪曲収差があるため大きく歪んだように写ります。

イメージサークルとは

レンズを通った光が結像する円形の範囲のこと。

このレンズはマニュアルにも関わらず韓国製のサードパーティレンズということでかなり安いです。お値段は3万円台!

そしてそれでいて描写も良い。

今回はそんなサムヤンのSAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIをご紹介!

購入動機

まずは購入動機から。魚眼レンズがそもそもイロモノですからね〜。それなりの理由があります。

そもそもフルサイズ版を使っていた

今回のSAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIはAPS-Cの魚眼レンズですが、サムヤンにはフルサイズ版の魚眼レンズであるSAMYANG 12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYEもあります。

APS-Cで8mmはフルサイズ換算すると12mmなので、SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIとSAMYANG 12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYEはほぼ同じ画角の魚眼レンズとなるんですね。(APS-Cレンズの1.5倍換算がフルサイズレンズの画角)

実は自分はニコンのD610を使っている時からSAMYANG 12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYEレンズを使っていました。

超広角魚眼レンズの世界。SAMYANG 12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYEを購入!

今回、ニコンから富士フイルムに乗り換えたので同様にSAMYANG 12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYEレンズを売却して、SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIレンズを買いました。

【マウント変更】僕がニコンFマウントから富士フイルムXシリーズへ乗り換えた理由

Xシリーズに魚眼がない

また、富士フイルムXシリーズには魚眼レンズのラインナップがありません。

せっかくX-T2買ったのですが。。。

FUJIFILM X-T2購入!富士フイルムXシリーズのフラッグシップ。

サードパーティ製のマウントアダプターつければ使えなくもないのですが、見た目もダサいし描写力も落ちるので候補にも上がりませんでした。

今後、魚眼レンズのラインナップもでてくると思いますが現状は12mmの対角魚眼レンズはサムヤン一択です。

魚眼レンズは使える

イロモノに見られがちな魚眼レンズですが、使い所を間違えなければ強力な飛び道具になります。

円周魚眼(全周魚眼)は難しいですが、対角魚眼なら特に使えます。

魚眼レンズだと超広角レンズよりさらに広角となるのでパースが効いた写真が撮影できます。

なので、強烈なインパクトを出すことが可能です。実際の見た目よりも広がりを感じる写真になります。

これがアクセントとなり、手つまり感が出たときに強力な助っ人になってくれます。

パースとは

パースとは perspective(パースペクティブ)のことで、写真においては遠近感を伴う「ゆがみ」のことを言います。

魚眼でマニュアルはデメリットじゃない

また、サムヤンのSAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIレンズはマニュアルレンズなのでオートフォーカスが効きません。

その点はそもそもフルサイズ換算で12mm魚眼レンズということですぐにパンフォーカスになるので特にデメリットは感じません。

パンフォーカスとは

パンフォーカスとは、写真において、被写界深度を深くする事によって、近くのものから遠くのものまでピントが合っているように見せること。

特にミラーレスならピーキング機能もあるので、楽にピントが合います。

ピーキング機能とは

ミラーレスカメラにおいて、電子ビューファインダー(EVF)上に、電気的に合焦表示を行う機能のこと。ピントが合唱すると色や縞模様になって知らせてくれます。

スペック

SAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE II魚眼レンズのスペックですが下記の通り。

焦点距離8mm
明るさF2.8 - F22
フォーマットサイズAPS-C
画角180°(対角)
最短撮影距離0.3m
レンズ構成8群11枚
フィルターサイズ装着できません
大きさ64.8×Φ60.0mm
質量260g
レンズフード固定花形レンズフード

また、製品名にFISH-EYE IIとついているようにFISH-EYE Iもありまして、新しい光学設計となっており、従来の8mm F2.8 Fish-eyeレンズの光学設計を見直し、2枚のGlass非球面レンズ(AS)と3枚の低分散レンズ(EDレンズ)により、完全開放時のレンズ収差を補正し、レンズ中心部だけでなく周辺部においても、高解像、高コントラストな性能を生み出しています。

さらにフレアとゴーストを最大限抑制し、鮮明なカラーイメージの再現のために独自の技術であるUMCコーティングを採用しています。

開封の儀

実際に購入したので、なかなか購入者も少ないレンズだと思うのでたまには購入の儀をやりましょう。

今回はニューヨークにあるB&Hというビッグカメラ的なお店から個人輸入して購入しました。

日本で買っても3万円台ととても安いのですが、為替の影響を考えてもアメリカから買ったほうが安かったので決断しました。

B&Hでの購入方法は下記を参照してください。驚くほど簡単です。

海外通販サイトのB&Hでカメラのレンズを買ってみた(しかもPayPal決済で)

内容物は本体とレンズフードと布の袋と説明書。やすいにも関わらず結構しっかりしています。

SAMYANG 12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYEの箱と比較しましたが、やはりAPS-Cサイズのレンズとなってかなり小さくなっています。

※SAMYANG(サムヤン)はアメリカではRokinon(ロキノン)ブランドで販売しているので、箱がロキノンになっています。

レンズのデザインもまるでキヤノンの高級レンズのように赤の帯が入っていて、けして安物には見えません。

レビュー

ここからは実際に使って感じたことをレビューしていきます。

良いところ

軽くて小さい

まずは良いところ。サムヤンの8mm F2.8 UMC FISH-EYE II魚眼はAPS-Cの魚眼レンズだけあって、かなり軽くて小さいです。

今まで使っていたフルサイズ版のサムヤンのSAMYANG 12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYEと比較してもこんな感じです。

レンズ8mm F2.8 UMC FISH-EYE II12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYE
焦点距離8mm12mm
明るさF2.8 - F22F2.8 - F22
フォーマットサイズAPS-C35mmフルサイズ
画角180°(対角)180°(対角)
最短撮影距離0.3m0.2m
レンズ構成8群11枚8群12枚
フィルターサイズ装着できません装着できません
大きさ64.8×Φ60.0mm70.2×Φ77.3mm
質量260g500g
レンズフード固定花形レンズフード花形レンズフード付属

この差があって、しかも同じ画角で同じ明るさなら8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIの方買うよねって話になりますね。重さが100g以上違って小さいのは結構大きいものです。

もちろんフルサイズの方がAPS-Cと同じ画角であれば被写界深度が狭いのでボケやすいなどのメリットはありますが、そもそも魚眼レンズにボケを求める人間はいないだろと(すぐにパンフォーカスになるし、、、)

というわけで軽くて小さい8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIは素晴らしいです。

デザイン良い

またデザインも良いです。サムヤンはサードパーティー製のレンズであるにもかかわらず、なぜか富士フイルムXシリーズとデザインがマッチしています。

特にオシャレ感出すために買ったエフフォトの赤ボタンとかなり合っています。

初めて富士フイルムX-T2を買った時に揃えておきたいアクセサリーまとめ

悪いところ

特になし

逆に悪いところは特にありません。

強いて言えばオートフォーカスであればもちろんより良かったですね。ほんとそれくらいです。この価格帯のレンズなら十分です。

まとめ

以上がSAMYANG 8mm F2.8 UMC FISH-EYE IIの紹介でした。コストパフォーマンスがすこぶる良いですし、レンズの中では比較的安い部類に入るのでカメラ始めたばかりの初心者で魚眼使ってみたい!という方にも非常におすすめ!

また、カメラやレンズにコダワリのある方にも十分に解像するレンズです。

これからもこのレンズでインパクトのある写真を撮影できたらと思います!