こんにちは、ゆーせーです。
一眼レフでもミラーレスでもある会社のカメラから他社のカメラに移行する時にもっともネックになってくるのが、会社ごとにマウントが異なることによるレンズ資産の移行ですね。
そう、会社ごとにレンズとカメラをくっつける部分のレンズマウントが異なるからカメラを変えるとレンズも変えなければならないのがネックになってきます。
カメラは高額ですが、それでも一回ぽっきりのお買い物です。しかーし、長く同じ会社のカメラを使っているとそれこそレンズの数が10本を超えてきて、今までレンズに投資してきた金額もすごいことになります。
特にニコンのFマウントレンズなどは50年以上の歴史があるのでたまりにたまったレンズ資産をお持ちの方も多いはずです。
お金持ちであれば、今まで使ってきたカメラとレンズを残したまま、他社のカメラを買えば良いわけですがなかなかそうはいかないものですね。
とはいえ、今使っている会社のカメラよりも他社のカメラの方が魅力的に見えるのも事実です。
隣の芝生は青いじゃないですが、いまはソニーがミラーレスカメラで頭角を現してきて、一眼レフからミラーレスへの過度期でもあるのでなおさらです。
自分は先日、ニコンのD610にプラスしてソニーのα7Ⅲを購入しましたが、なかなか使いやすいカメラで非常に気に入っています。
特に最近はニコンFマウントからソニーαシリーズへ移行する人はかなり増えていると思いますが、これはそんなあなたにかなり役立つ便利製品ですよ!
しかし、そんな他社製カメラやレンズに悩める方々にも朗報があります。それはマウントアダプターと呼ばれるシロモノです。
今回はニコンFマウントレンズをソニーαシリーズのカメラでオートフォーカスが使えるCommlite(コムライト)レンズマウントアダプターCM-ENF-E1 PROを紹介します。
使ってみた感想ですが、心配された不具合もなくニコンの大三元レンズでなんなく作動しました。
マウントアダプターとは
カメラとレンズの間にかませれば、他社製のレンズとカメラを組み合わせて写真が撮れる製品をマウントアダプターと呼びます。
マウントアダプターはメーカー公式で発売されているものもあれば、サードパーティ製で発売されているものもあります。まあ、基本的にはソニーのカメラとニコンのレンズのようなあるメーカーと別のメーカーを組み合わせるマウントアダプターはサードパーティ製がほとんどです。
というわけで今回のCommlite(コムライト)も販売代理店は焦点工房という日本の会社ですが、メーカー自体は中国です。最近の中国企業の技術力は半端ないですね。
また、以前はマウントアダプターを咬ませるとマニュアルフォーカスでしか使えないマウントアダプターが多かったですが、最近はオートフォーカスが使えるマウントアダプターもどんどん増えてきています。
そんなマウントアダプターの中で、ソニーのカメラとニコンのレンズを組み合わせて、かつオートフォーカスが使えるのがCommlite CM-ENF-E1 PROになります。というか現時点でこれが唯一の選択肢に近いです。
Commlite CM-ENF-E1 PRO購入!
正直、できることならマウントアダプターは使わない方が良いです。
カメラはマウントアダプターの分だけ大きく重くなるし、いくらマウントアダプターでもカメラとレンズで相性があるので、オートフォーカスのスピードも純正レンズよりはさすがに劣りますからね。
あとは購入前は画質にも影響がでないかもかなり心配でした。
が、ソニーのカメラは使いたいけどニコンのレンズも使いたいという無茶な要望が前提なので致し方なしですね。というわけで購入。
Commlite CM-ENF-E1 PROですが、さすがはマウントアダプターなので、ニコンFマウントとソニーFEマウントにそれぞれあうマウントの形状をしています。
こちらがニコンFマウント。
そしてこちらがソニーFEマウントになります。
ちなみにコムライトと聞いてもあまり聞き覚えはないのでネットでしか買えないと思ってましたが、普通にビックカメラやヨドバシカメラでも店頭に置いてあるので店員さんに聞いてみて下さい。試せますよ。
Commlite CM-ENF-E1 PROの取り付け方
Commlite CM-ENF-E1 PROのカメラとレンズの取り付けですが、コツがあるようで家電量販店で教わった取り付け方は下記の通りです。
まず、マウントアダプターを用意します。
そして次にレンズとマウントアダプターを取り付けます。
その後にマウントアダプターとカメラを取り付けます。以上です。
これが逆にカメラとマウントアダプターを付けてから、レンズを付けるとオートフォーカスが正常に作動しないことがあるようです。
基本的にはこのように取り付けして、特に不具合は今のところありません。
Commlite CM-ENF-E1 PROの使用感
今回、Commlite CM-ENF-E1 PROを購入して自分はソニーのα7ⅢにニコンのAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDとAF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G EDを取り付けてみました。
取り付けるとこんな感じ。
ソニーのカメラにニコンのレンズ付けるとか背徳感ありますが、これはこれでかっこ良しですね。
カメラとレンズの相性はありますが、物理的にはあらゆるニコンFマウントのレンズがこれで撮影できます!
実際にα7ⅢにAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDとAF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G EDをつけて撮影した写真は下記な感じ。
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDでは富士山を撮影してみました。
ニコンD610に取り付けた時と比較しても画質の差は感じません。マウントアダプターを付けても特に画質に影響はないと感じました。
また、14-24mmではわに塚の桜も撮影してみました。同様に画質への影響はほぼないように感じました。
続いてAF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G EDではポートレートを撮影!
f2.8まで開放してぼかして撮影しましたが、開放F値らしく綺麗にボケてくれます。こちらも画質に影響なし。
続いて、実際にCommlite CM-ENF-E1 PROを使って感じたメリットデメリットです。
めっちゃオートフォーカス早い
心配していたオートフォーカスのスピードですが、純正と比べても遅いと感じません。十分に実用で使えます。精度も問題なしです。
自分が実際にCommlite CM-ENF-E1 PROを取り付けてオートフォーカスを試したレンズは下記のとおりです。
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED
AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED VR
AF-S VR Zoom Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED VRとAF-S VR Zoom Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDはヨドバシカメラで試してみました。
AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED VRは十分にオートフォーカス速かったですが、AF-S VR Zoom Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDちょっと精度に難ありです。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRも使えるようですが、ヨドバシカメラの店員さん曰く望遠になればなるほどオートフォーカスの速度は純正レンズに劣るようです。
なので、個人的には実用できるのは24-70mmまでかなと感じます。
ちなみにCommlite CM-ENF-E1 PROはマウントアダプターのソフトウェアアップデートしないとAF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED VRなどには対応しないと思っていましたが、そんなことはなかったです。
メーカーのホームページみてもアップデートに関する情報はなく、現在のアップデートはV06バージョンなようですが、よくわかりません。
瞳AFすら使える
ソニーのα7シリーズの第3世代は瞳AFが使えます。
当初は純正レンズを装着したときしか使えないと思ってましたが、ニコンFマウントでも使えました。
ただし、常にピントを合わせ続けるので駆動音が若干気になります。(ソニー純正のFE 24-70mm F2.8 GMでは全く気にならず)
どこまで実用的かというと若干謎いです。
瞳AFをフルで使うならおとなしく純正レンズ使ったほうが幸せになれそうです。
5軸手ブレ補正の恩恵も得られる
ソニーはカメラ内で5軸手ブレ補正が効くので、もちろんマウントアダプター咬ませても健在です。
このあたりはけっこう効果的なようで、ニコンD610に取り付けているよりも遅いシャッタースピードでも手ブレは減りました。
挙動が若干不安定
特に不具合はないと書きましたが、オートフォーカスはたまにピント合わなくなるような瞬間が若干あります。
もしかしたら気のせいかもしれないですが、純正カメラとレンズの組み合わせなら絶対に起こらない不具合なので、そのあたり心配なら使わない方が良いです。
破損リスクが高い
マウントアダプターを取り付けてカメラとレンズを使うというのは、メーカーが推奨した使い方では本来ありません。
要はカメラとレンズの間に異物を咬ませるので、どうしても重量バランスが崩れます。なので落下リスクが高まります。
また、カメラとレンズだけなら一つの接点だけですが、間にマウントアダプターを咬ませるとレンズとマウントアダプター、マウントアダプターとカメラの2つの接点になるので、それだけカメラやレンズが外れる可能性も高まります。
このあたりがプロがマウントアダプターを使わない大きな理由でしょうね。
マウントアダプター咬ませると大きくてかさばる
マウントアダプターを咬ませるとマウントアダプターのぶん、大きくてかさばるので、ミラーレスカメラの小さく、軽いという恩恵が受けられなくなるのもデメリットです。
ニコンD610にAF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G EDを取り付けたものとソニーα7ⅢとAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDを取り付けたものの比較ですが、見てわかるように大きさはそんな変わりません。
なので、好き好んでミラーレスカメラを使いたくなかったり、他社製のレンズをよっぽど使いたくない限りは一眼レフのままで良くない?となります(笑)
三脚座が邪魔
あと、Commlite CM-ENF-E1 PROは三脚座が非常に邪魔!
これがなければかなり満点に近い製品だったのに本当に無念!
自分は山や旅先でピークデザインのキャプチャープロを使って写真を撮ることが多いので、この三脚座がカメラ本体よりもでっぱっているので、キャプチャープロをどこにつけようか悩んでいます。
というかマウントアダプター咬ませて、キャプチャープロを使うのが非常に怖いです。う〜〜〜ん。
山登りにカメラを持っていくのにめちゃくちゃ便利!カメラクリップのキャプチャープロの紹介。まとめ
以上、Commlite CM-ENF-E1 PROの紹介でした!
思ったよりも使えるマウントアダプターだったので、ニコンFマウントからソニーαシリーズへ移行したい皆さんにとってかなり強い味方になるのは間違なしです!
ただし若干、オートフォーカスの挙動に難ありなのは間違いないので、非常によく使う標準ズームレンズの24-70mmはソニー純正のGマスターレンズに以降予定です。
しかしニコンの神レンズであるAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDはソニー純正レンズで同画角のf2.8通しのレンズがないことからもしばらく使う予定です。
神レンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」があったらどんなに便利か紹介しようじゃないか。補足:高温多湿では使えない?
Commlite(コムライト)レンズマウントアダプターCM-ENF-E1 PROですが、実際の現場撮影でのトライアルもすすめています。
問題はなく使えていたのですが、先日行ったフィリピンではAFが作動せずシャッターを切れないというエラーが頻発しました。
対象レンズはAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDでした。
実際の使用条件では40℃近い気温での撮影だったのでもしかしたら高温多湿ではエラーが出やすいのかもしれません。
いずれにせよもう少し実戦での撮影を試しますが、使えないようなら残念です。
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今年中にAF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G EDも手放す予定なので、神レンズしか手元に残らない予定です。
2018年に僕が狙っているカメラとレンズはこれだ!